天美＞風立ちぬ［ジブリ酒］

【天美(てんび) 純米大吟醸赤磐雄町】

上質なフレッシュ洋ナシ苦じわん

さて、今年もこの季節がやってきました！
大好きな天美さんの、4ヶ月連続でリリースされるお米違い純米大吟醸。まずはトップバッターの赤磐雄町です。
天美さんについては、こないだ特集記事を書きました。酒蔵立ち上げから、藤岡杜氏の来歴、味わいやお酒の紹介など、詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

ということで、銘柄紹介はそちらに任せて、こちらではさっそく飲んでいきましょう。

開栓は、ぷしゅっと空気が吹く程度。でもその瞬間に、上質フルーティー＆旨甘な香りが漂います。あああ、これこれ。飲んでないどころか注いでもないのに、もう既に美味しい。冷蔵庫の中でも栓が飛ぶこともある桃天さんほどは暴れないけど、やっぱり天美さん、火入れなのにフレッシュですね。

口に含むと、上質甘苦酸ほわん。洋ナシのフルーティーとともに、ほのピリフレッシュ微炭酸。そこから上品な甘味が広がりつつ、複雑な味わいがじわん。最後に苦旨アルコールもふくらんで、含み香ほわわ。あああああ、美味しい！！！

さて、ここでちょっと、去年のレビューを見てみましょうか。

去年は、「
やわらかさの中にとても豊かな甘旨が含まれてる。
これまで飲んだ天美さんの中でも、特に美味しかった部分を持ってきた集大成みたい。桃天の甘味、純米大吟醸の上質さ、雪天の爽やかさ、白天のフルーティー、黒天の旨味。全部あります。
」って書いてました。べた褒めやん。

でもなるほど、ほんと集大成感ありますね。でも今年のは、去年と比べてちょっと固めの苦味がある気がします。その苦味が、食事に合いそう。

初日のアテ、まずは鯛のお造り。天美さんは基本は洋食が良く合うイメージなんです。でも、去年の千本錦に合わせた鯵のお造りがほんとヤバいくらい美味しかったから、ちょっと冒険してみました。そしたらこれが大正解。鯛のお造りって、まあ薄味じゃないですか。上品な旨味がほわっと美味しい大人の刺身。それにこの天美さんの上質な旨味が加わると、口に含んだ瞬間は普通かと思うんだけど、後味が旨アルほわわわわ！このふくらみがたまりません。

でも、やっぱりそれ以上に合うのはチーズでした。濃厚だけど品のあるチーズの旨味によって、お酒がさらにふわあああああ！これは鉄板ですね！

2日目。
おっ！？リンゴっぽい甘味が開いてきました。これもさらに美味しい！

アテに合わせたのは「アゲアゲ茄子のとろとろウマウマ煮」。厚揚げと薄揚げを両方使ってアゲアゲ。それと茄子をとろとろ煮にしてます。
1日目に「これ、とろ旨系の和食に合うんじゃない？」って思って、過去のレシピをちょっとアレンジして作ってみました。これが、優しい味わいなのに旨味たっぷり。簡単で低糖質なのも嬉しいです。そして、料理単体でもめちゃくちゃ美味しいのに、天美さんにもめちゃくちゃ合います。お互いの旨味が引き立て合って、それが含み香になってほわああああ。幸せ～。

さらに、天美さんと言えば苺。近所の果物屋さんで買ってきました。この苺、めちゃくちゃ鮮やかな色で、形も立派。これで298円なんて、あり得ない高コスパ。そして、噛んだ瞬間甘味がじゅわん。甘っ！ウマっ！
そして！これがなぜか天美さんにめちゃくちゃ合うんですよね。苺とは違う甘味がほわんと広がって、気持ち良いアルコール感がふわり。はああああ、さらに幸せ。
ちなみにこの苺は「ゆめのか」という品種です。福島県の酒米で「福乃香(ふくのか)」と「夢の香(ゆめのかおり)」という品種があるから、ますますややこしい！