【誠鏡 純米吟醸 雄町】
ほの熟の おだやか甘苦 ほわじわわん
はじめましてのお酒、広島県竹原市・中尾醸造さんの誠鏡です。はじめましてじゃないかな? 前に飲んだことがあるような気もするけど、記録が残ってないから、はじめましてです。
最近、前置きが長すぎるような気がするから、今日はさっそく飲んでいきましょう。
香りは、飴の甘さがほわん。
口に含むと、ふわっとシロップ甘とろん。そこから甘味がふくらんで、ほんのり熟成苦甘ほろん。奥にはふわっとお米の旨味。
うっま!!
後味は、おだやか甘苦ほわじわわん。全く嫌味のない熟成感が優しいんです。製造は4月なんだけど、少し寝かしてたのか、心地良いほの熟を感じました。
花冷え(10℃)くらいまでは酸味はごくおだやかだけど、涼冷え(15℃)くらいから少し酸味も現れて、それもまた良い感じ。
アテは、マッシュルームフライ・ローストビーフ・甘エビのナムル・スパゲッティサラダ、意外になんでも合います。
でもアテの極めつけは、手作り厚揚げ。絹ごし豆腐に衣を付けて、その場で揚げたやつ。これが、衣はさくり、中はとろとろ。そのコントラストが楽しいです。そしてそれを、甘い九州醤油でいただくのがめちゃくちゃ美味しい! しかも誠鏡さんにも合う!! 美味しかった~
ジブリで例えると「耳をすませば」の月島靖也さん。主人公・雫のお父さんです。少し熟成したおじさんですが、公平な見方と優しさがとても素敵。僕の、父親としての理想像のひとりです。
好き度:★★★★☆
耳をすませばの「自分のすきなようにやってごらん。でもなぁ、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね。」は間違いない。勉強せずに小説家になろうと夢中になってる時の父のセリフ。好きに生きるとは、全て“自分の責任”だと教えてくれる。やっぱジブリは深い✨ pic.twitter.com/fYcATN8pQ5
— トモヤ✧︎自由をデザインする人 (@tomoya_design) 2021年6月30日
【DATA】
蔵元:中尾醸造株式会社(広島県竹原市)
造り:純米吟醸 無濾過生酒
原料米:雄町
精米歩合:55%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+3 ・・・ ちょい辛
酸度:1.4 ・・・ 普通
製造年月:2023年4月
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