こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]北秋田 > 斬鉄剣(カリオストロの城)

北秋田きたあきた 大吟醸

切れ味の 楽しい酸苦 アルコール

北秋田

こないだやった「鹿くらべ」企画で飲んだ(株)北鹿さんのお酒・北秋田です。この銘柄、関西のスーパーでもたまに見かけるんですよね。しかもお値段安め。四合瓶で1000円しません。
正直、あんまり惹かれてなかったんですが、安くて美味しいという噂を聞いたんです。しかも、僕の好きなアル添大吟醸。さらに「大吟醸売上本数No.1ブランド」って書いてます。これは買うしかありませんね。楽しみ!

香りは、マスカットの酸フルーティーを中心に、かすかにセメダインと針葉樹の葉の青さ。大吟醸だけあってきれいですね。

口に含むと、力強い酸味が、苦味と甘味を引き連れてズバッ。その後、酸味と甘味は少し引っ込み、代わりに苦味が旨味を伴って、ずずいと前に出てきます。後半は、しっかり苦味とくっきりアルコールが力を見せつける。なかなかパワフルですね。

と思ったら2日目、苦みと旨味が洗練されて、すっきりきれいになってました。酸苦アルコールが中心なのは同じなんだけど、より切れ味が気持ちよく楽しくなっています。
鋭いけど、芯には強靭さも秘めている、日本刀のようなお酒でした。2日目の方が圧倒的に美味しいです。

ジブリで日本刀と言えば、やっぱり「カリオストロの城」の斬鉄剣。五ェ門の愛刀です。
日本刀の構造って、世界の刀のなかでも結構特殊なんです。表面は焼きが入ってとても硬く、切れ味が鋭い。でも、刃物って硬けりゃいいってもんじゃないんです。硬いものは衝撃に弱く、刃こぼれしやすい。そこで日本刀は、複雑で絶妙な工程を経ることで、中の芯が柔らかく折れにくい組織を保ってるんです。現代では顕微鏡で断面組織を見てそういう構造になってることがわかるんですが、当時は経験と勘でそれを実現しちゃってる。凄い技術です。
って、こういう話、大学の材料工学の講義でやったなあ。その知識が意外なところで役に立ってます。

満足度:★★★☆

北秋田

北秋田

北秋田

 

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