【十四代 中取り 純米吟醸 播州愛山 生詰】
美しく ほわんと消える なめらかさ
10/1の、日本酒の日&緊急事態宣言明け記念日に飲んだお酒。2杯目もそんな特別な日にふさわしいお酒です。世界最高のお酒のひとつ十四代、しかも、酒米のダイヤモンド・愛山です。もう美味しいのは分かり切っています。楽しみでしかない。
香りは、ほの旨ひかえめフルーティー。良いですねえ。うっとりします。
口に含むと、梨の甘さがほわん。そこからお米の豊かな旨味がじわん。なんて美しいお酒なんでしょう。そして後半、口の奥の方に控えめだけど深みのある苦味が現れ、口の中に甘旨美しい含み香がふわぁ。最高です。
なにより、そのなめらかさ。こないだ飲んだ十四代・龍の落とし子と同じように、喉を通る感覚がありません。口に含んだと思ったらいつの間にか消えている。凄いなあ。
ジブリで例えると前回と同じ「風立ちぬ」の菜穂子さん。龍の落とし子に比べ、愛山らしい奥深い苦味があるから、サナトリウムを抜け出して名古屋駅で二郎と会ったときの菜穂子さんですね。二郎に会いに行くのは不安も大きかったでしょう。一目会ってすぐに帰るつもり。でも二郎に「帰らないで。ここで一緒に暮らそう」と言われた喜びと甘さ。ここでは、絵コンテにも「菜ホ子のカオに歓喜がわきあがる」と書いてあります。とても美しい表情です。
満足度:★★★★★
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