【十四代 龍の落とし子 純米吟醸 生詰】
美しく 至福な甘さと なめらかさ
言わずと知れた日本酒の最高峰、十四代様です。その中でも龍の落とし子は、ワンランク上のお酒。龍の落とし子というのは酒米の名前で、このお酒を醸す高木酒造さんが自社開発されたお米です。
香りは梨と、わずかにミントの清涼感がすうぅー。めっちゃ気持ちいいです。
口に含むと、かすかなピリッとガス感。そして、至福の甘さが、ほんのり旨酸をつれてふわあぁー。後にわずかに残る苦味も美しいです。
あれ?いつの間に飲みこんだ?
タッチが柔らか&なめらかすぎて、喉を通る感覚がまったくありません。口の中でふわっと蒸発したみたい。でも後味には幸せな記憶がじんわり残っています。
このお酒、2か月前にもいただいたんですが、その時とは結構印象が違います。前回は、とても繊細で優しい印象でした。でも今回は味わいをしっかり感じます。
違うとすれば、前回が開栓3日目、今回が開栓初日というところ。十四代は結構味が変わりやすいという話を聞くけど、それが原因かな? それと、前回は4杯目で今回は1杯目というのもあるかもしれません。なんにしても、今回の方が感動しました。これを書いてるのは飲んだ次の日なんですが、今思い出してもうっとりします。
ジブリで例えると、前回と同じ「風立ちぬ」の菜穂子さん。でも、前回の幸せだけど儚い菜穂子さんじゃなくて、その少し前、結婚式の菜穂子さんです。人生で一番甘く美しい瞬間。華やかです。奥に苦味も抱えているけど、それすら美しい。
ちなみに結婚式の菜穂子さんは、前に十四代の播州山田錦生酒でも例えました。
満足度:★★★★★
美しさが評判になった結婚式のときの菜穂子は、近藤勝也さんが描いています。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2021年8月27日
絵コンテの注釈には、「近ドーくん、かわいくしてくれたまえ」という宮崎監督からのメッセージがあります。#風立ちぬ pic.twitter.com/IXhePx63hK
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