【仙禽 FROM BROOKLYN 】
米国米 きれいな酸と じゅわ旨味
日本酒会の7杯目。仙禽のレア酒が登場しました。「仙禽」と「みむろ杉」の蔵元2人が、2018年にニューヨークで初めて誕生した酒蔵「Brooklyn Kura」に出会って、その情熱を受け取ったことから生まれたお酒です。アメリカ産カルローズ米を使用し、向こうと同じ製造方法で造られたというやつ。これ、確か去年の限定品じゃなかったかな? ということは1年熟成。まだ残ってたんですね。
さて、どんな味わいでしょう?
香りはかなり穏やかで、あまり感じません。
口に含むと、微ピリ炭酸感と、仙禽らしいきれいな酸味がするり。そしてその後ろから、ほんのり苦みを伴った豊かな旨味がじゅわん。ほのかな甘味もあります。
あかとんぼよりも旨苦しっかりで、奥から豊醇な感じがします。そして最後はきれいにすっと消える。
美味しいです!
ジブリで例えると「コクリコ坂から」のエンディング。爽やか大団円なんだけど、夕暮れの光と、マイナーコードの寂しげな主題歌「さよならの夏」が不思議な深みを出しています。
満足度:★★★★
エンディングになると、主人公の若者たちが巨大な船から離れていくのは、ドーラの海賊船からシータとパズーのカイトが離れていったのと同じ構図。舞台が空か海かの違いがあるだけ。#コクリコ坂から pic.twitter.com/4khIhoWXp9
— ミミンガ (@vONwdv9Sri5C79h) 2020年8月21日
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