【宗玄 純米 石川門】
奥深く 優しいじわ甘 ニューレトロ
お久しぶりの宗玄さん。宗玄さんは、僕の好きなユーチューバーさんの推し銘柄で、もっと深掘りしたいんですよね。
このお酒、名前の由来は創業者・宗玄忠五郎さんの名前なんだそうです。カッコいい名前! しかも、お蔵さんの住所も石川県珠洲市宝立町”宗玄”。戦国時代、能登国の畠山義親公に仕えていたご先祖様が封じられたのが、今もお蔵がある場所。姓がそのまま地名になったんだそうです。由緒もカッコいい!
香りは上質な穀物と、ほのかに飴の甘さを感じるレトロ系。この系統の香りは古くささを感じることもあるけど、このお酒にはそんなところは全くありません。とても上品で、モダン系とは全く違う美味しさを予感させます。
味わいも、上品なのに奥深い、黒糖と穀物の優しい甘味。フルーティーさはなくて、明らかにモダンではない。でもレトロともちょっと違います。よく知っているはずなのに、新しさを感じます。強いて言うと、上質な白米を料亭でいただいた時のような、美味しさの再発見。
じわウマ幸せ~。
めちゃくちゃ美味しかったから、珍しくおかわりしちゃいました。
2杯目は手で温めて常温で。そしたら気持ち良い酸味と旨味もほんのり開いて、さらに美味しい! 素晴らしいお酒でした。
ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のラステル母。序盤で死んでしまったペジテの姫君のお母さんです。ペジテの船に捕えられたナウシカを助けてくれる人。この人、宮崎駿監督作品には珍しく、母性がたっぷり。
宮崎作品には母親はたくさん登場するんですが、母性的な人は実は少ないんですよね。主人公の母では、「トトロ」のサツキとメイのお母さんか「魔女宅」キキの母・コキリさんくらいじゃないかな。でも、サツキとメイのお母さんは入院中で、家にはいません。コキリさんも冒頭に登場して以降は離ればなれ。「風立ちぬ」の二郎の母はどこかよそよそしいし、千尋の母はなぜか冷たい。「崖の上のポニョ」のリサや、「ハウル」のソフィーの母・ハニーは母親っぽくない。「ラピュタ」のパズーやシータ、「紅の豚」のポルコにはそもそも母親がいません。
ラステルのお母さんも、母の愛に恵まれなかったナウシカを抱きしめてくれる代理のような存在なんですね。これは、宮崎監督の幼少期の体験が関係しているのでしょうか。
実際の宮崎駿監督のお母さんは、結核と脊椎カリエスで、長く闘病されてたんだそうです。だから、宮崎駿少年はあまり甘えることができなかった。そんな寂しさが反映されているのかもしれませんね。
ただ、病気をしていたとはいえ、宮崎駿監督のお母さんはとても気の強い人だったそう。宮崎駿監督は、お母さんをモデルにして、天空の城ラピュタのドーラを描いたと語っています。
病弱なイメージがガラガラ崩れる!!
写真を見ると美しい人だったようですけどね。若い頃は。
満足度:★★★★☆
#風の谷のナウシカ
— take。@畜生ペンギン (@Ss360Take) 2020年12月25日
中盤、ペジテのブリッグ艦内で、ナウシカは「母様」と遭遇する。もちろんそれは「ラステルの母」だ。ナウシカはその後も「母様」と呼んでいた。
ちなみに「未来少年コナン」では、コナンは「おじい」のそっくりさんと出会う。 pic.twitter.com/zrIKffQWb2
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