【81 Premium 純米吟醸】
酸苦旨 ほのフルーティーな 辛口酒
日本酒原価酒蔵さんの2本目。新潟県長岡市・高橋酒造さんの81です。「はちじゅういち」じゃなくて「エイトワン」。これは国際電話をかけるときの、日本の国番号を意味しているそうです。こちらは日本酒原価酒蔵さんのプライベートブランド(PB)なので、日本酒原価酒蔵に来るか、日本酒原価酒蔵の通販で買わないと飲めません。
ちなみにこちらのお酒だけ、店員さんが瓶を持って説明に来てくれたので、瓶を撮らせてもらいました。
実は今回日本酒原価酒蔵に来たのは、このお酒が目当てというところもちょっとあります。僕は「数字のお酒コレクション」という企画を継続的にやってるんですが、2桁後半の数字ってなかなかないんですよね。81なんて他ではなかなかなさそうなので、ぜひ飲んでおきたかった!
話しは戻って、高橋酒造さんは安政年間(1854~1860年)の創業。幕末ですね。大正11年(1922年)に建てられた赤レンガ造りの醸造蔵と六角形の煙突は、国の登録有形文化財となっています。
代表銘柄は長陵で、これは長岡市の雅称。他に雪兜・玉雪龍・八一などの銘柄を造られています。81は八一のPBバージョンなんですね。ちなみに八一の銘柄名は、新潟出身で高橋酒造の創業家・髙橋家の遠縁にあたる文人・会津八一氏が由来。会津八一氏は1881年生まれの歌人・美術史家・書家で、早稲田大学の教授。新潟市には「會津八一記念館」、早稲田大学構内には「會津八一記念博物館」があるんだとか。八一のラベルのロゴは会津八一氏の書だそうです。81のラベルにも、グラスの横に小さく載っていますね。
さて、それでは飲んでいきましょう。
香りは米旨、ほのかにメロン。
口に含むと酸苦で、それが膨らみ、旨味もぐぐん。辛口ですね。甘味は香りの中にだけ。でもクラシックな新潟淡麗辛口というわけでもなく、ほんのりフルーティーさもあります。
アテは、おすすめされたチーズ盛り合わせ。いろんなチーズがありますが、特にモッツァレラの醤油漬けとの相性が素晴らしかったです。ほんのり醤油をまとったやさしいミルク感が、ほとんどなかったお酒の甘味をほわああっと引き出してくれました。
今回はやらなかったけど、このお酒、燗にしても良さそうですね。
ジブリで例えると「猫の恩返し」の柘植ちゃん。卓球部運で、主人公ハルの友達・ひろみの意中の人です。硬派スポーツマンっぽい。
好き度:★★★☆
猫の恩返しで1番かっこいいのは柘植ちゃんです。 pic.twitter.com/AYEDhb0Df5
— 宇野ちょろ夫@顔が変なやつ (@scthh) 2024年5月3日
【DATA】
蔵元:高橋酒造株式会社(新潟県長岡市)
造り:純米吟醸
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+4 ・・・ 辛口
酸度:1.5 ・・・ 普通
こちらのスペックは瓶に書いてあったもので、カードの表記とはちょっと違います。でも、瓶の方が新しい可能性が高いですし、味わった感じとも一致しているので、瓶の表記の方を載せておきます。
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