こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]一本義 > 釜爺(千と千尋の神隠し)

一本義いっぽんぎ 生酒本醸造

熟成で するん・とろんと 甘苦酸

一本義

はじめましてのお酒、福井の一本義さんです。こちらは、いただきもの。要冷蔵の生酒で、製造年月が2021年1月。ちゃんと冷蔵されていたとのことですが、1年経っています。さて、どうかな?

色は、わずかに黄色が入ってるものの、きれいに澄んでいます。
香りは、カラメル甘苦と、特徴的な酸味。うん、これは熟成かかってますね。でも、そんなに強烈ではないし、悪くはなっていません。明らかに元の香りとは違いそうですけどね。

口当たりは、するん・とろんと甘苦酸。優しく入ってきて、すぐにぐいっと苦味甘味が広がります。糖分たっぷりの甘味。含み香も甘苦アルコールたっぷりでぶわん。美味しい!

ただ、喉にちょっと苦渋味の刺激が残りますね。まあ、どう考えても本来の味わいからはないぶ離れてそう。でも美味しかったから、新酒でも飲んでみたいです。

スペックは、
造り:本醸造
原料米:五百万石、華越前
精米歩合:麹米65%、掛米68%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+4.5 ・・・ ちょい辛口。
酸度:1.0 ・・・ 低い
アミノ酸度:1.8 ・・・ 高い

ちょっと面白いスペックですね。これだけ見ると、旨味しっかりの辛口で、キレが良いように思います。
でも、飲んだ印象はだいぶ違う。やっぱり熟成の効果でしょうね。もっと甘く感じました。

お米も、五百万石は有名だけど、華越前ってあんまり聞きませんね。調べてみたら、福井県の食用米みたいです。華(花)を、越(コシヒカリ)より前に咲かすから「華越前」って名付けられたんだとか。もちろん福井の旧国名・越前にかかってますよね。

ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」の釜爺。油屋のボイラー室で働く、長い手が6本あるサングラスのお爺ちゃんです。厳しいけど、優しくて甘い。長く生きているだけはある複雑味を感じますね。この、小さな女の子へ優しいというのは、明らかに宮崎監督を投影したキャラクターです。

満足度:★★★☆

一本義

一本義

 

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