【鳳凰美田 別誂至高】
出品酒!高級上質 クラシック
先日5/31~6/1の2日間にわたって行われた、広島の酒販店・酒商山田さん主宰の日本酒イベント「サケサミット2023」。ここからは、2日目のラグジュアリーコースです.
1日目にいただいたお酒も凄かったんですが、ここからは参加費が1日目の2倍ですからね。ますます期待です。
そんな2日目の1杯目は、、、と思ったんですが、ここでいきなり予定が狂いました。最初にいただこうと思った鳳凰美田の小林酒造さんがとんでもないモノを持って来られていたんです。
それが「別誂至高」。特A山田35%の大吟醸。全国新酒鑑評会に出品する本気のお酒です。もちろん他のも本気なんでしょうけど、至高というだけあって、スペックも突き詰めた、鑑評会で勝つためのお酒。市販もされていて、四合瓶で税込5500円という高級酒です。
とは言え、ここまでならまだ予想の範囲内。小林酒造さん、なんとこの別誂至高を、今年度の2022年度分だけじゃなく、2021年と2020年の分も持って来られてたんです!
鑑評会出品酒を3年分飲み比べとか、一生に一度できるかどうかのチャンス。これは3本ともいただくしかありません。というわけで、2日目は1~3杯目がいきなり決まってしまいました。他にも魅力的なお蔵さんばかりだけど、これはもう仕方ない。
ちなみに小林酒造さん、全国新酒鑑評会では、2020年と2021年は金賞を受賞。でも今年2022年は惜しくも入賞を逃されています。もちろん熟成の影響もあるから同じ条件ではありませんが、それでもこの比較は楽しそうですね。
イベントに来られていたのは、小林酒造の小林正樹専務。廃業予定だった蔵を立て直し、周りの蔵の反発を押しのけて全国販売の道筋を付けた、伝説的な蔵元さんです。こないだサケラボさんのチャンネルで仙禽の薄井一樹さんとやり合ってたのがめちゃくちゃ面白かった。
それではまず、1杯目として2020年度の別誂至高からいただきます。
香りは、気品のあるアルコール感を中心にお米の旨さ。あああ、これは高級酒。2年寝かせてるわりには、全然熟成感はありません。しっかり管理されてたんだろうなあ。
口に含むと、お米の旨甘、乳酸とろん。旨甘さらにふくらんで、それが最後にさらにぐぐっ。アルコール感がくっきりな、クラシック高級酒ですね。きれいに切れて、含み香も上品ふわり。
いつもの鳳凰美田さんのフルーティーさは控えめになって、かちっとした固さがあります。でもその中で口当たりがやわらかいのは、熟成の効果でしょうか? それともお蔵さんの腕前?
続いて2021年分を行ってみましょう。
おっ! ちょっと甘味が増した。基本的には2020と同じなんですが、甘味の残り方が豊かになって、アルコール感もおだやかになってる。これ、めっちゃ好き。
2022も飲んでいきます。
甘味が少し抑えられて、旨アルしっかりドライ酒。アルコール感は2020と同じくらいくっきりですね。単体で飲むなら2021の方が好きだけど、アテと合わせるならこちら。鑑評会で入賞を逃した理由は、全くわかりませんでした。
ジブリで例えると「もののけ姫」の主人公・アシタカ。硬派でカッコよくて強い意志と力を持っています。
好き度:★★★★☆
アシタカのことは好きだ。
— いずみん (@izumin21504115) 2023年6月15日
でもハードはもう発注しちゃって設計変更出来ないからソフトでカバーを当たり前だと開き直るハード屋を許す事は出来ない。 https://t.co/DD4JRaFHaP pic.twitter.com/lz9GHI4DgW
【DATA】
蔵元:小林酒造株式会社(栃木県小山市)
造り:大吟醸 中取り 斗瓶採り
原料米:兵庫県特A地区西脇産 山田錦
精米歩合:35%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
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