【LIBROM Verbena 】
爽やかに レモンじゃないのに シュワレモン
5/31~6/4に広島・福岡・山口を巡った「
リブロムさんは、2020年に開業したばかりの新しい醸造所です。現状、日本酒の製造免許は新規取得がほぼできない状態。そこでリブロムさんは、お米・米麴の他に副原料を入れることで日本酒の分類から外したお酒を造られています。
リブロムさんの立ち上げについては、語りたいことが山ほどあるんです。でもそれを語りだすと止まらなくなってしまうので、詳しいことは別途特集記事にまとめます。だから今回は簡単に。
リブロムさんの醸造所は、10坪ほどしかないとても小さなもの。10坪≒18畳なので、ちょっとしたリビングダイニング程度ですね。そこに、バーが併設されています。今回は、そのバーでお酒をいただきながら食事も楽しみます。
そして今回は、一緒にお酒を楽しむ方が二人。これまでネット上だけの知り合いだった兄ルーさんをお誘いしたら、お友達のノビシロ珈琲さんと一緒に快く来ていただけました。
ありがとうございます。
で、このお二人がめっちゃ凄い人だった! 味覚の解像度がとんでもなく高い。そしてそれを的確に表現されるんです。そんなお二人と、お酒の感想をワイワイ言いながら飲み食いしたんですが、お二人の鋭いコメントにビビりつつ、めちゃくちゃ楽しかったです。
先に白状しておくと、ここからのリブロムさんのレビュー、お二人の表現をいっぱいパクらせていただいてます。だって、表現が的確過ぎるんですもん。
ちなみに次の日の朝、香椎駅前にあるノビシロ珈琲さんのお店で珈琲をいただきました。こちらも、今までの珈琲の概念をぐいぐい広げてくれる素晴らしい珈琲でした。美味しかったなあ。
さて、時を戻して、それではいよいよお酒をいただきましょう。
1杯目は、おすすめいただいた定番商品のベルベーヌ。レモンバーベナというハーブを副原料に使用しています。レモンバーベナは、実はレモンとは全く関係ありません。成長すると高さが1~3mほどになる低木なんですが、その葉っぱがレモンの香りなんだそう。このお酒には、福岡県福津市産・無農薬有機栽培のレモンバーベナを
香りは、レモンと麹と不思議な甘さ。レモンじゃないのにくっきりレモン。レモンバーベナ凄い! そしてレモンとともに、はっきり麹の米甘旨。面白っ!
口当たりは、シュワシュワ炭酸、レモンがふわり。後半は、レモンの苦味も現れて、後に残らずスパッと消える。
飲みやすいですねえ。低アルコールなのもあってゴクゴク飲めます。
面白いのはこのお酒、精米歩合が92%なんです。ほとんど磨かれてない。普段食べるご飯と同じくらいの精米です。なんせ、普通のコイン精米機で精米してるくらいですしね。でもこのお酒、低精白のお酒にありがちなどっしり重いところがないんです。旨味もじんわりあるけれど、爽やかさの方が目立ちます。凄いなあ。
今回、料理は全て、お酒に合わせて選んでいただきました。これが大正解!! びっくりマリアージュの連続でした。こちらのバーに行かれる方は、同じようにするのを超絶おすすめのします。
で、ベルベーヌに合わせて出していただいたのは、桃モッツアレラ。おしゃれですねえ。桃の甘味とチーズの優しい旨味を、生ハムの塩味旨味がまとめて引き締めてくれて、めちゃくちゃ美味しい! そしてそれを、お酒の爽やかさがきれいに流してくれます。これは凄い!!
ジブリで例えると「紅の豚」のコンスタンスちゃん。フィオのいとこの四姉妹のひとりで、3番目にポルコに挨拶した、ピンクの服の女の子です。はつらつ爽やかかわいい子。四姉妹の中でもいちばん元気に走っていきます。
好き度:★★★★
【DATA】
蔵元:LIBROM Craft Sake Brewery / 株式会社LIBROM(福岡県福岡市)
造り:無濾過生原酒
原料:福岡県産 ヒノヒカリ+レモンバーベナ
精米歩合:92%
アルコール度数:10% ・・・ 低い
製造年月:2023年4月
【2023.7.12追記】このお酒が、ミラノ酒チャレンジの最高賞プラチナ賞を受賞されました。イタリアでの酒造りを目指されているリブロムさんにとって、凄く大きな一歩だと思います。おめでとうございます!
『ミラノ酒チャレンジ 2023』にて
— LIBROM Craft Sake Brewery (リブロム) (@LibromSake) 2023年7月11日
【Verbena】がスペシャル部門にて最高賞のプラチナ賞を受賞しました🇮🇹🇮🇹
イタリアでのお酒造りを目標にするLIBROMにとって今回の賞は今後のお酒造りの励みにもなります💪✨ pic.twitter.com/mIwpnsjYIZ
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あ、前回のコンスタンスちゃんもレモン系!