【SoTsu ~卒業制作どぶろく~】
酸甘で 固いお米の 食べる酒
お久しぶりのラグーン・ブリュワリーさん。前に飲んだどぶろく「翔空」がめちゃくちゃ美味しかったクラフトサケのお蔵さんです。でもこのお酒は「翔空」ブランドじゃないんですね。と思ったらこちらは、ラグーン・ブリュワリーさんで1年間インターンシップとして働いた藤本千央さんが、企画・設計から全て任せられた卒業制作なんだそうです。
裏ラベルのQRコードのリンク先に、そのあたりの背景が詳しく書かれていて、よりお酒を飲むときに感慨が沸きます。
そんな、人生一度きりのお酒、しかも無くなりかけの最後の1杯でした。ここで巡り会えたのは僥倖。しっかり味わっていきましょう。
この子、注いでる時からもう粘度がヤバい。かなりとろんとろんの上に、米粒がポトポト。
香りはほんのり乳酸アルコール。こんなにとろんとろんなのに爽やかです。
口に含むと、ラスト1杯なのにしっかりピリピリ炭酸感。乳酸を中心とした酸ほの甘が広がります。
そして、米粒がたくさん。この米粒、大きさは普通に食べるお米の半分くらいですが、今まで飲んだいろんなどぶろくに比べてもかなり固いです。普通に炊いたご飯よりも固いから、しっかり噛まなきゃいけません。飲むというよりも食べると言った方がずっと近いですね。
最後は意外に強いアルコール感がぽわん。14.5度の低アルなのに、しっかりお酒感があります。
美味しかったし、面白いお酒でした。ごちそうさまでした。
ジブリで例えると「もののけ姫」のサン。ヒロインだけど、固いです。酸もしっかり。でもデレると甘かわいい。
好き度:★★★★
絵コンテによると、このときサンは、小刀の美しさにおどろき、急に胸がキュンとしていたそうです。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2023年7月21日
元々、カヤから貰ったものだと知ったら、どう思うんでしょうね。笑#もののけ姫pic.twitter.com/BVJZxzkT68
【DATA】
蔵元:LAGOON BREWERY合同会社(新潟県新潟市)
造り:どぶろく(その他の醸造酒)
原料米:新潟県産 五百万石
精米歩合:70%
アルコール度数:14.5% ・・・ 低め
日本酒度:-13.5 ・・・ 大甘口
酸度:1.8 ・・・ 高い
アミノ酸度:0.8 ・・・ 低い
製造年月:2023年4月
蔵出年月:2023年5月
関連記事: