【勝山 鴒 】
美しい メロンの甘味 印象派
お久しぶりの勝山さん。2年ぶりですね。今回は前から気になってたちょっとお高いお酒を買ってきました。
それがこちら、勝山さんの「鴒」。メロンみたいでめっちゃ甘いということだけ知ってて、絶対好きなやつなんです。でも、価格(税込3850円)がネックでなかなか手が出なかった。それが今回、お酒を自腹じゃなく買える機会があって、このチャンスを逃さず選びました。
ちなみに鴒とは、鶺鴒(セキレイ)という鳥に使われる字で、意味も「セキレイ科の鳥」。ちなみに鶺の方も同じ意味です。セキレイってトコトコ歩く姿がかわいくて好きなんですよね。
(画像はPhotoACから)
こういう漢字を使う時、例えば麒麟だったら麒がオスで麟がメス、鳳凰だったら鳳がオスで凰がメスなんですが、鶺鴒の場合はどうなんでしょう? いくつかネット上の漢字辞典を調べたけどわかりませんでした。
まあともかく、飲んでいきましょう。
香りはおだやかメロン。控えめだけどきれいですねえ。
口に含むと美しいメロンの甘味とほの酸味。甘味はふわっと豊かにふくらみ、ほわっときれいに消えていく。
甘ーーい。うんまーーい。
なにこれ、めっちゃ甘くて美しい。とても甘いのに、全然甘ったるくはありません。豊かできれいでかわいい甘味。
味わいはほぼ甘味だけなのに、その中身はとても複雑。シンプルなメロンの甘味に見えるんだけど、近づいてみるといろんな色があるみたい。印象派の絵画の筆触分割のように、いろんな色が合わさってひとつの豊かな甘味を作り出しています。
アテに合わせたのは「桃とクリームチーズの生ハム巻き」。福島の実家から送ってきた桃を生ハム・チーズと合わせて、オリーブオイルと黒胡椒でまとめました。これ、桃だけとも生ハムだけともチーズだけとも違う新しい味わい。うっま!! そして、桃の豊かな甘味にお酒が負けてません。幸せ〜。
ジブリで例えると「耳をすませば」のイバラードの風景。雫の物語の中の幻想的な世界です。とても美しく、明らかに現実とは違う世界。やわらかくてどこか温かい不思議な色合いです。印象派らしいタッチと幻想的な風景の融合が魅力的。
この背景を描かれたのは井上直久さん。このイバラードの世界をもう50年近くも描き続けられているそうです。僕はこの世界観が大好きで、画集「イバラード博物誌」も持っています。以前はPCの壁紙にもしていました。
ちなみに井上直久さんは、耳をすませばの中で、聖司君のお爺さんの音楽仲間・口ひげ蝶ネクタイの南さんの声で出演もされています。「ナイスボーカル!」
好き度:★★★★★
梅田阪急展、無事終わりました。コロナで少し心配したけど、いろんな出会いがあって、よかったです。これは今回の出品作。次は4/28~池袋東武展 これから新作描きます。 pic.twitter.com/whlCN3YJe8
— Naohisa INOUE 井上直久 (@iblard_INOUE) 2022年2月23日
【DATA】
蔵元:勝山酒造株式会社(宮城県仙台市)
造り:純米吟醸酒 袋搾り
原料米:仙台産 一等ひとめぼれ
精米歩合:55%
アルコール度数:12% ・・・ 低い
日本酒度:-42 ・・・ 大甘口
酸度:2 ・・・ 高い
製造年月:2023年4月
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