【播州錦 マイルドカップⅡ】
マイルドな お米と穀物 旨じわり
はじめましてのお酒、兵庫県加古川市・キング醸造の播州錦さんです。
キング醸造さん、意識したことのある方は少ないかもしれません。でもこのメーカーさん、実は多くの方が知っているお酒を造っているメーカーさんです。というのも、キング醸造さんは料理酒の分野でトップシェアを持っている凄い会社。「日の出みりん」も有名です。売上高は123億円という大企業。つい最近、お酒とは全然別の仕事関係で、AIを活用した需要予測システムを導入したというニュースが入ってきてびっくりしました。
見てみたら、ウチで使ってる料理酒もキング醸造さんのでした。ちなみに1000mlで198円。
さて、今回飲むのは、そんなメーカーさんのカップ酒。スーパーで180ml税抜98円だから、大関「のものも」などと同じ、カップ酒の中でも安いラインですね。
実は、このお酒を買ったのは料理用。前に白鹿さんの鹿カップで作った「酔っぱらいのパスタ」を作るために買ってきたんです。でも料理に使うのは半分だけだから、残り半分は飲んで楽しみましょう。白鹿さんは美味しかったから、こちらにも期待です。
それでは飲んでいきましょう。
香りはほとんどありません。ほんのかすかにアルコール感。
口当たりは、するっとなめらか水のよう。そこからおだやか旨味がじわり。
お米と穀物系の旨味ですね。後半に、ひかえめに乳酸と苦味が出てきて、穀物余韻がじんわりと。甘味はほとんどないけれど、全体的にマイルドです。なるほどこれはマイルドカップ。
安いクラスのカップ酒とは言っても、別に不味いわけじゃありません。悪いお酒じゃない。ただ、マイルド過ぎて味の印象が薄いです。残念ながら僕にとっては、あえてこのお酒を飲みたいという決め手はありませんでした。
あ、ちなみに「酔っぱらいのパスタ」の方は、たっぷり使ったお酒によって鶏の旨味が濃縮されて優しく爆発。うんまああああ。
ジブリで例えると「紅の豚」の、ホテルアドリアーノで飲んでるモブおじさん。
好き度:★★★
【DATA】
蔵元:キング醸造株式会社(兵庫県加古川市)
造り:普通酒 糖類添加
アルコール度数:13~14% ・・・ 低い
製造年月:2023年5月
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