【一天一束 】
ツッコミが 追いつかないほど ネギ焼酎
いつものお店に行ったら、お姉さんに「面白い焼酎があるから飲んでみない?」って言われました。それがこちらの一天一束さん。ネギの焼酎だそうです。
原料のネギは、奈良県川西町の名産品・
どんな伝説なのか、ラベルにも書いてあるんですが、調べてみたら奈良県川西町公式サイトの「能楽・まめ知識」というページが見つかったので、そこから引用してみましょう。
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室町時代のある日のこと、一天にわかにかき曇り、空中から異様な怪音とともに寺川のほとりに落下物があった。この落下物は、一個の翁の面と一束の葱で、村人は能面をその場にねんごろに葬り、葱はその地に植えたところ見事に生育し、戦前までに『結崎ネブカ』として名物になりました。
なんだこれ?
不条理文学を読んだような不思議な気持ちになります。
ラベルの方には「異様な快音」って書いてるけど、誤植?
ちなみに結崎ネブカにはゆるキャラ・ネッピーもいて、X(Twitter)がちゃんと稼働しています。
お待たせしました!結崎ネブカ!いよいよ今年の初出荷です!
— ネッピー (結崎ネブカ) (@neppy10) 2023年9月22日
よろしくでーす! pic.twitter.com/6h6FAWgnVP
このお酒を造っているのは、奈良春日山酒造さん。知らないお蔵さんだと思ったら、去年2022年の12月に、八木酒造から社名変更したんだそうです。よく見たらラベルの社名の部分はラベルが貼ってますね。「升平」や「大和の清酒」という日本酒の他に、焼酎やみりんや梅酒やリキュールなども造られているお蔵さん。焼酎は、麦・芋・米の他に、今回のネギ・里芋・山芋の一種の洛いも・御所市産の大和芋などでも造られています。面白っ!
社名変更のニュースリリースを見たら、変更のタイミングで、ホンダネット京奈グループの傘下に入ったんだそうです。ホンダネット京奈は、その名の通りの車屋さん。コロナ禍をきっかけとした事業拡大として、既存事業の自動車とは全く違う分野である酒類製造販売事業に参入したんだそう。
もう、ツッコミどころがありすぎてどうしたらいいのかわかりません。ひとまずお酒を飲んで落ち着きましょう。ストレートでいただきます。
香りはくっきりネギアルコールwwww
もう笑うしかない。これはネギです。生のネギの青っぽさと、煮込んだネギの甘さと、アルコールwwww
口当たりは、とろっとほの甘。でも甘味は最初にほんのり感じただけで、アルコールと、アルコール由来の苦味がじわん。
味はそんなにクセのない焼酎なんだけど、ネギの香りのおかげで唯一無二になってます。香りだけでめっちゃ笑える面白焼酎なんだけど、これが普通に美味しくて、その美味しさにまた笑える。楽しいーー!!
ほんと、普通に美味しいし、みんなで飲むときのネタ酒としてもめっちゃ盛り上がりますよ。
アテは、ハモとイカのトマト炒めっぽいやつ。例によってメニューには載ってなくて、マスターが思い付きで作ったっぽい料理です。そしてこれがまた美味しい! ネギ、、、じゃなかったお酒にも合います。スダチを齧ったあとにお酒を飲んでも美味しかった。
ああ、このお酒、もう少し寒くなったら、ネギをたくさんぶち込んだ鍋にも合わせたい。ポン酢が合いそうです。
ジブリで例えると「もののけ姫」のコダマ。シシ神の森にいる、精霊のような無垢な子どものような不思議ななにかです。漢字で書くと「木霊」。明らかに異形なんですが、どこか可笑しくてかわいい。
好き度:★★★★
ちなみに昨日はもののけ姫観たよ!
— Boiler (ボイラー) (@KAMAJII_ROOM) 2018年9月4日
画像はそのワンシーン。
どこだかわかるかな?w
画面いっぱいコダマだったからかわいくてたまらなかった💕
待受にしたいww#もののけ姫 #観た #コダマ #かわいい pic.twitter.com/atgWqaxyJy
【DATA】
蔵元:奈良春日山酒造株式会社(奈良県奈良市)
造り:本格焼酎
原料:米、米麹、結崎ネブカ
アルコール度数:25%
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