綿屋阿波山田錦＞吉岡直子さん(猫の恩返し)［ジブリ酒］

【綿屋(わたや) 純米大吟醸酒阿波山田錦】

やわらかくまあるい酸味が美しく

お久しぶりの綿屋さん。宮城県栗原市・金の井酒造さんのお酒です。

今回は、こちらの金文字・純米大吟醸阿波山田錦と、銀文字・純米大吟醸酒界浪漫という2本の贅沢な飲み比べです。どう違うんだろうと思って先に裏ラベルを見ると、お米は、産地は違うけど同じ山田錦。精米歩合も同じ40%で、酵母も同じ宮城酵母。なのに日本酒度が、こちらは+2で、酒界浪漫は-7。全然違うやん！こんなに違うと余計気になります。これは飲み比べて確認しなきゃ。

こちらに使用されているお米・阿波山田錦は、その名の通り徳島県阿波市阿波町で生産されている山田錦。地域団体商標として登録されています。
金の井酒造さんは、理想の酒質を追究するために、納得のいく米を求めて全国を奔走。そして出会ったのが、徳島の阿波山田錦でした。徳島の農家さんと栽培契約を結び、今では金の井酒造さんの原料米の大きな柱になっています。実際に宮城から徳島まで10時間かけて移動して、田植え・草刈り・刈り入れを手伝っているんだそうです。そう言えば、前回飲んだ純米吟醸もこのお米でした。

栽培は、タンパク質が多くなり過ぎないよう肥料を抑えることで、収穫量は一般的な食用米よりも1アールあたり1～2俵も少ないんだとか。それだけ品質を大事にしてるんですね。

そんなお米の中でも、このお酒に使われているのは、最も優れた特等米。このお酒が綿屋の最高峰だそうです。期待が高まる！
それでは飲んでいきましょう。

香りやわらか、まあるい酸。グレープフルーツとマスカット。

口当たりもやわらかく、乳酸グレフルほの甘味。まろやかですねえ。美味しい！！
後半苦味も出てくるけれど、とてもきれいなお酒です。

僕は酸味中心なお酒は苦手ジャンルのはずなのに、その酸が丸くてめちゃくちゃ美味しい！旨味は控えめですが、後味には米旨味が上品じわわんと長く残って幸せです。

え？これ30BY！？なんで？
30BYというのは平成30酒造年度。ってことは、2018/7/1～2019/6/30。少なくとも4年以上は熟成されてます。全然そんな感じがしない。熟成でこんなにきれいなのがびっくりです。

酒造年度については、前に一覧表を作りました。今回みたいに、30BYって西暦何年だったっけ？って時に便利ですよ。

酸度1.8も意味不明ですね。酸度が高いと濃醇な味になる印象ですが、このお酒は1.8にしてはおだやか。数値と印象が全然違う！
めちゃくちゃ美味しかった～！

ジブリで例えると「猫の恩返し」の吉岡直子さん。主人公・ハルのお母さんです。パッチワークキルトの仕事をしています。高校生の娘がいるという年齢を感じさせない、やわらか爽やか素敵な女性。自分の力で家計を支える実力もあります。

好き度：★★★★☆

パッチワークとかキルティングのベッドカバーとかとても憧れる…猫の恩返しのハルのママとかパッチワークデザイナーかなんかだったからハルの部屋割とキルティングの物多いよね、羨ましい…😂😂😂 pic.twitter.com/1QqNIOvQM8
— ロジコ*18ピューロ (@Roziko0419) 2016年9月30日