【十石 祝 純米吟醸 生】
穀物感 なぜかくっきり アルコール
こないだ飲んでめちゃくちゃ美味しかった十石さん。京都市伏見区・松山酒造さんのお酒です。
松山酒造は、月桂冠さんのグループ企業。一時期は、5000石(一升瓶50万本分!?)も造って、月桂冠さんに納品(桶売り)していました。ところが、生産量はだんだん減っていき、ついに2020年度、設備の老朽化とコロナ禍の打撃もあって酒造りをやめてしまいます。
そんな酒蔵を再建したのが、月桂冠の二号蔵で製造責任者だった高垣幸男さん。月桂冠では全国新酒鑑評会で金賞を8度も獲得した実力派です。
高垣さん主導のもと、松山酒造は規模を大幅に縮小し、京都のお米・酵母・麹菌のみを使って特定名称酒だけを造る小規模な蔵として、今年2023年の3月に復活しました。
こないだ飲んだ「祝 純米吟醸 生」はほんと美味しくて感動しました。
って、あれ?
「祝 純米吟醸 生」って今回も同じですね。ラベルの色は、こないだが紺色で、今回は白。でも、造りもお米も精米歩合も度数も酵母も、全部同じです。何が違うんでしょう?
まあいいや。こないだ美味しかったから、今回も期待です。
それではいただきます。
上立ち香、穀物甘旨アルコール。上品な穀物感はこないだと同じですが、アルコール感が意外にくっきりですね。
口に含むと、とろ甘旨。やっぱり上品穀物感。そしてくっきりアルコール。甘旨が最後まで持続しながら、奥から苦味がじわっと出ます。そしてアルコール感もぐぐぐ。含み香と後味にも苦アルが残ります。
あれ?
この子、やけにアルコール感が気になります。ちょっととんがってる感じ。
美味しいことは美味しいんだけど、うーーん。
期待が高すぎたのもあるかもしれませんが、正直期待ほどじゃありませんでした。残念。
もう少し寝かせたら落ち着くのかな?
まあ、こんなこともありますよね。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」の、ニシンのパイが嫌いな女の子。ちょっととんがってるプチお嬢様。でも、決して悪い子じゃないはず。と思いたい。エンディングでは一緒にトンボの飛行を応援してますしね。
ちなみに、こないだの十石さんはパイを焼くおばあちゃんの方でした。けっこう違うなあ。
好き度:★★★
大学が春休みになったので、長女は夫の実家に滞在中です。
— ヨモギ☕️🇺🇸 (@YomogiMovie) 2022年3月11日
「冷凍庫に小さい頃好きだった森永ピノがパンパンに詰めてある。
これを私は“可愛い孫の為にニシンのパイを作り続けるおばあちゃんの真心”と呼んで慈しんでいる」
娘よ、大人になったのう。
あたし、このパイ嫌いなのよね。↓ pic.twitter.com/TVx36RyjdS
【DATA】
蔵元:松山酒造株式会社(京都府京都市伏見区)
造り:純米吟醸 生酒
原料米:京都府産 祝
精米歩合:60%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
酵母:京都酵母「京の琴」
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