【AKABU F NEWBORN】
フレッシュな ピチピチ甘じゅわ フルーティー
この日は、行こうと思ってたお店がお休みで、それならと思った2軒目も定休日。しかたないから適当に歩いてたら、偶然、食べログでチェックだけはしていたけど入ったことのなかったお店「日本酒と私」さんがありました。ここ、すごく細い路地にあって、普段ほぼ通らないところなんです。これはもはや天啓。入るしかありません。
「日本酒と私」さんは、カウンターだけの立ち飲みで、10人も入ればいっぱいになるような小さなお店です。でも、雰囲気が良いですね。アテは黒板にいっぱい書かれていて、しかも安い。お酒もサイズごとの定額でリーズナブルです。冷蔵庫を見ると、モダンからクラシック、リキュールまで幅広く20本くらいかな。これは期待!
まず選んだのは、こないだ飲んだ秋酒・琥珀もめちゃくちゃ美味しかった赤武さんの新酒。最初は手堅く、というか、単にめちゃくちゃ飲みたかったお酒です。
赤武酒造さんは、元々は岩手県の海沿いの町・大槌町にありました。ところが、東日本大震災の津波と火災で酒蔵は全壊。廃業も考えられたそうですが、盛岡市に移転して2013年秋になんとか復活されました。
そして2014年、東京農業大学醸造学科を卒業し、関東の酒蔵と酒類総合研究所で短期間勉強しただけの蔵元6代目・古舘龍之介さんが戻ってきます。そして、いきなり杜氏に就任。
龍之介さん、在学中に 全国利き酒大会のチャンピオンになったという経歴を持つとはいえ、まだ22歳。経験は少ないはずです。でも、翌年の全国新酒鑑評会では、いきなり金賞受賞の快挙。そして龍之介さんが立ち上げた新ブランド・AKABUは、大人気銘柄に成長しました。
今回の「F」は、「For you」のFで、「気軽に飲むことのできる晩酌酒」をコンセプトにしたアルコール添加のシリーズです。アル添は技術が出るんですが、まあ赤武さんなら大丈夫という信頼感がありますね。
それでは、飲んでいきましょう。
香りはほんのりマシュマロメロン。もう香りだけで美味しい。
口当たり、シロップ甘味と青リンゴ。奥にピチピチ微炭酸。甘味はじゅわっと広がって、ひかえめきれいな苦アルが、最後をきちっと締めてくれます。
含み香は、甘苦ラムネがふわわんと、やさしく鼻をくすぐって、幸せ余韻を残します。
うんまあああ。
めちゃくちゃ高まってた期待を全く裏切らない美味しさです。
アテは、肉を合わせたい感じですね。和食より洋食かな。というわけで「肉だんごのちょっとスパイス煮」を注文しました。それが、安いのに意外にボリュームがあってびっくり。その名の通りちょっとスパイスが効いたトマトソースで煮込んだ肉だんごの旨味を、お酒の旨味が引き立てつつ、酸で爽やかに切ってくれます。やっぱり合うううう。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の空ちゃん。主人公・海ちゃんの妹です。若くてフレッシュで、もうストレートにかわいい。
好き度:★★★★☆
空が買ったというこの写真、写真部にて1枚30円で販売されていました。当時はタクシーの初乗り料金が約100円程度。アイドルの生写真ぐらいの値段設定になるのかもしれませんね。#コクリコ坂から pic.twitter.com/CX5D6NHtxu
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) 2016年8月12日
【DATA】
蔵元:赤武酒造株式会社(岩手県盛岡市)
造り:吟醸 生酒 直汲み 中取り
原料米:岩手県産 吟ぎんが
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
酵母:岩手酵母
製造年月:2023年10月
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