【志太泉 純米吟醸 ラヂオ正宗】
甘辛で ほんのりモダンな クラシック
「日本酒と私」の2杯目。冷蔵庫の中でひときわ異彩を放っていた、レトロなラベルの「ラヂオ正宗」さんをいただきます。
なんで正宗にラヂオ?? 僕が飲んだ中では、スキー正宗に並ぶ謎正宗です。ラジオ正宗じゃなくてラヂオなのが良いですね。
(よく考えたら楽器正宗もかなり謎だけど、既に慣れちゃってる)
こちらは、静岡県藤枝市・志太泉さんのサブブランド。命名の由来は、昭和のはじめに、お蔵さんのある志太郡稲葉村で、当時最先端だったラヂオを志太泉酒造さんがいち早く買ったからだそうです。よっぽど嬉しかったのかな?
それでは飲んでいきましょう。
香りは米旨フルーティー。明らかにクラシックな米旨なのに、どこかほんのりモダンなフルーティーさがあって面白いです。
口に含むと、米甘ぽん。意外にはっきり とろ甘を、旨味がじわじわ追いかける。シロップ甘味がはっきりなのに、後半それが引っ込んで、辛口感がぐぐぐっと。
含み香は、旨アルつんっと鼻に抜け、やっぱりほんのりフルーティー。スイカの皮近くの甘くない部分のような風味があります。これはディスってるわけじゃなく、ちゃんとお酒の魅力になってるんです。甘くないフルーティーさが楽しい。
アテは、引き続き「肉だんごのちょっとスパイス煮」。肉の旨味によって、お酒の辛口クラシックな旨味がぐぐっと出てきます。うん、美味しい!
レトロクラシックの中にモダンフルーティーがあるのが不思議で面白く、美味しいお酒でした。レトロな中にモダン。このお酒にラヂオ正宗という名前を付けるのは、かなりセンスが良い!!!
ジブリで例えると「平成狸合戦ぽんぽこ」の正吉。主人公の狸です。やさしいクラシック狸だけど、爽やか好青年で、考え方が進歩的で、最後は辛口。
平成狸合戦ぽんぽこ
— RM (@yumyums28) 2019年4月5日
昔映画館で観た。
その時買ってもらった正吉のペンケースをみたら25年前…
勿体無くてそのままにしてたけど、
このまま未開封のまま令和を迎えそうです。
声優陣も豪華やし、面白いよ。
昔は芦屋雁之助さん好きでした。 pic.twitter.com/ofVr6JTDdR
【DATA】
蔵元:株式会社 志太泉酒造(静岡県藤枝市)
造り:純米吟醸 生酛
原料米:山田錦
精米歩合:55%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+1.0 ・・・ 普通
酸度:1.4 ・・・ 普通
酵母:静岡県酵母HD-101
製造年月:2023年11月
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