【雨後の月 特別純米 十三夜 おりがらみ生酒】
十三度 なのにしっかり 心地良く
こないだ酒商山田さんの限定酒を飲んだ雨後の月さん。今回は、美味しいという噂をよく聞く「十三夜」です。
十三夜というのは十五夜・満月の2日前。裏ラベルの文章を引用してみます。
『日本には完全なものよりも少し足りないものを良しとする「不足の美」「未完成の美」という美学があり、満月よりも少し欠けている十三夜の月のほうが美しいとされていたようです。(中略) そんな日本人の美学に敬意を表しつつ、常に完璧な日本酒の姿を追い続ける相原酒造の気概を形にしました』
おおお、なるほど!!
これはコンセプトが美しいし、気概がカッコいい!
そして、その名を表すように、アルコール13度の低アルです。通常の十三夜は澄み酒ですが、今回いただくのは季節限定のおりがらみ。こちらのお店のマスターはこのおりがらみが好きで、おりがらみが出ている時期はずっと切らさずに買い続けるそうです。実はここ、ただの居酒屋さんじゃなくて、日本酒の在庫が400本くらいあって常に回転している凄いお店。その中でのレギュラーですから、このお酒の強さがわかります。僕も、このお酒を目当てに来店しました。
この日は新年最初の外飲み。その1杯目だから、気持ちも新たにしっかり味わいましょう。
それでは、いただきます。
色は透明感のあるきれいな白。
香りは、麹とお米の旨さがほわん。にごりの苦さとほんのり乳酸。良いですねえ。これは美味しいやつ。
ほわあああ、これは美味しい!!
口に含むと甘苦酸。お米の甘味と澱の苦。乳酸の酸と一緒にぷちシュワが、おだやかやさしくふくらんで、気持ち良い旨苦アルの含み香ほわわ。
アルコール13%の低アルなのに、味わいがしっかりしていて、心地良いアルコール感もあります。甘味は控えめだけど、それも込みでバランスが良い。満足度、高っ!
アテは、イベリコ豚ベーコン寿司。こちらのお店に来たらやっぱり食べたい逸品。ベーコンと言ってもほとんど脂身で真っ白に見えますが、この脂がやさしい甘味があって凄いんです。嫌な油っぽさなんて欠片もない。そしてそれがおだやかな酢飯と溶け合ってはうううう。めちゃくちゃ美味しい! そしてその後にお酒を流し込むと、澱の旨苦が豊かにほわああ。2024年最初の外飲みにして、めっちゃ幸先が良いです。
ジブリで例えると「崖の上のポニョ」のリサ。主人公・宗介のお母さんです。少女のような奔放なかわいさと、母親のしっかりさが同居している、不思議な女性。あんまり甘くない感じなのに、なぜかエロさを感じます。
好き度:★★★★☆
今日は金曜ロードショー
— Apple (@y_m_y_s1230) 2024年1月5日
辰年ということで千と千尋の神隠しでした!
今回は千と千尋とは関係ないですが同じジブリの崖の上のポニョのリサとそーすけです#リサ #そーすけ #ポニョ #崖の上のポニョ #ジブリ #スタジオジブリ #千と千尋の神隠し #辰年 #色鉛筆 #金曜ロードショー pic.twitter.com/45mIncBzAY
【DATA】
蔵元:相原酒造株式会社(広島県呉市)
造り:特別純米 おりがらみ 生酒
原料米:山田錦
精米歩合:60%
アルコール度数:13% ・・・ 低い
製造年月:2023年12月
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