こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

天狗舞 > おろく婆さん(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

天狗舞(てんぐまい) 山廃仕込 純米酒

しっかりと 熟成旨酸 コクとクセ

天狗舞

天狗舞
天狗舞
天狗舞

お久しぶりの天狗舞さん。石川県白山市車多(しゃた)酒造さんのお酒です。こちらは1月3日、近所のスーパーの初売りの時に買ってきました。能登のお酒ではないけど、せめて応援の足しになればと思って。
車多酒造さんは幸い多少の被害で済み、蔵人さんもその家族もみんな無事だったそうです。本当に良かった。とは言え蔵人さんには能登に住む方も多く、家が津波で流された方もいるようです。お見舞い申し上げます。

本当に大変な災害ですが、せめてお酒は心をこめて味わいたいと思います。いただきます。
まずは常温から。と言ってもこの季節。温度計で測ってみたら11.6℃。花冷えですね。

天狗舞
色はくっきり山吹色。
香りは熟成コク旨酸と、奥にほんのり蜜甘さ。
うん、しっかり熟成されています。

口当たり、とろんと入って旨味ぽんっ。乳酸もくっきり主張しています。しっかりした味わいですね。でもほんのり蜜甘もあって、やわらかいです。そこから熟成コクとクセ。旨味がぐぐぐと広がります。
含み香は、コクたっぷりのクセと酸。ぶわっと立って、じんわり残る。

しっかり熟成がかかっているので、好みは分かれるかもしれません。でも、熟成酒が好きな人には良いですね。これは、温めても美味しそうです。いつものように、温度計を突っ込んで、湯煎で燗にしていきましょう。

まずは40℃のぬる燗。おお、酸がくっきり気持ちよく立って、甘味も出てきました。甘味は実はそれほど大きくないんですが、ふんわり鼻をくすぐる蜜の香りが効いて、実際の味以上に甘く感じます。そして、旨味苦味は柔らかくなった。美味しい。

それが、50℃熱燗→60℃飛び切り燗と上がるにつれて、甘味が減ってすっきりします。そしてコク全開の含み香が立ってちょっと鼻についちゃう。僕はやっぱり40℃ぬる燗くらいが好きでした。

至高のポテトグラタン
肉ネギうどん

アテは、洋の「至高のポテトグラタン」も、和の「肉ネギうどん」にもちゃんと合いました。いちばん合ったのは、スパイスを効かせたポークソテー。肉にもめちゃくちゃ合います。味のしっかりしたものが良いですね。

ジブリで例えると「平成狸合戦ぽんぽこ」のおろく婆さん。フルネームは火の玉のおろく。気が強い、多摩の狸の肝っ玉かあさん。怒らせたら恐そうだけど、ふっくら優しいし味があるんですよね。

好き度:★★★☆

天狗舞
天狗舞
天狗舞
天狗舞

【DATA】
蔵元:株式会社 車多酒造(石川県白山市)
造り:純米 山廃
原料米:五百万石などの酒造好適米
精米歩合:60%(全量自家製米)
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+3 ・・・ ちょい辛
酸度:2.0 ・・・ 高い!
製造年月:2023年11月

 

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