【天上夢幻 吟醸原酒 めでたい冬酒】
旨味ズン 玄米ドングリ まろやかに
はじめましてのお酒、宮城県加美郡加美町・
中勇酒造店さんは、約500石(約90kl・一升瓶換算で5万本)を生産されていますが、県内出荷が90%だそうです。でも実は、ちょうど先週、酒屋さんでこの「めでたい冬酒」を見て気になってたんです。なんせ、ラベルが目立ちますからね。目立つの大事。
「天上夢幻」という銘柄は1975年ころに誕生したんだそう。公式サイトによると
『趣味の登山仲間の登はん祝いにと試作品の「鳴瀬川原酒」を山頂に持参し、雲海の望みながら飲んだところ、同行していた画家・登山家の先生がその味と香りに驚き絶賛。
まさに「天の上で夢か幻を見ているかのような味わいだ」との一言から「天上夢幻」と命名』
だそうです。
ちなみに、山の上でお酒を飲むと、気圧が低くて抹消血管が拡張するので血行がよくなり、アルコールがまわりやすいです。また、高山病にもかかりやすくなります。転落や滑落のリスクも大きくなるので、気持ちよさそうだけどマネしないようにしましょうね。
僕は昔、中国奥地の登山ツアーに参加したことがあるんですが、登頂目前の4800mくらいで高山病になり、あと少しで登頂だったのに断念したことがあります。酸素バッグに入ってなんとかなりましたが、めちゃくちゃしんどかった! 症状は、倦怠感・頭痛・動悸・息切れなど。それが、200mくらい下山したら一気に回復したのにもびっくりしました。
閑話休題。
今回のお酒は、「めでたい冬酒」。肩ラベルの「👁✋🐟」が「👁め ✋で 🐟たい」ですね。
ちなみにこのお酒、完全にジャケ買いで、どんなお酒かは全く知りません。
それでは飲んでいきましょう。
香りはほんのり旨アルコール。あ、これ辛口ですね。
口当たりはするっと水のよう。と思った瞬間、旨味がズン。玄米とドングリっぽい旨味がなめらかに。甘くはないけどやわらかい、まろやか旨味が広がります。
最後には、アル添っぽいアルコール感の含み香がツーンと鼻に抜けて、旨後味がズズン。
やっぱり、かなり辛口。正直得意な方向性じゃないんだけど、これは美味しいです。
でも、アルコール感がなかなかあって、すぐに酔いそう。
アテは、さつま揚げ。ハートになっててかわいい。ちょっと甘めのさつま揚げで、旨味もたっぷり。こんなのお酒に合わないわけがない。美味しかった~。
ジブリで例えると「となりのトトロ」の大トトロ。やさしいようにも見えるけど、そもそも全然かみ合ってなさそうな気もします。不思議で刺激的。でもそれもふくめて魅力的。
好き度:★★★★
映画版にはない魅力がいっぱい!小説版『となりのトトロ』 https://t.co/uP8FNztqNkpic.twitter.com/tZbSLroB8D
— 空中庭園と幻の飛行船@ジブリ雑学のブログ (@airship_visiona) 2024年1月27日
【DATA】
蔵元:株式会社 中勇酒造店(宮城県加美郡加美町)
造り:吟醸 原酒
原料米:宮城県産まなむすめ
精米歩合:50%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
日本酒度:+8 ・・・ 辛口
酸度:1.3 ・・・ 普通
アミノ酸度:1.0 ・・・ 低い
製造年月:2023年11月
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