【あぶくま 本醸造生原酒】
キレがあり ほわっとやさしい クラシック
はじめましてのお酒、福島県田村市・玄葉本店さんの「あぶくま」です。
あぶくまと言うのは、漢字で書くと阿武隈。福島県から茨城県北部にかけての太平洋岸地域を指す地名です。阿武隈川が有名ですね。栃木県との県境に近い甲子旭岳に源を発し、福島県をまるまる縦断北上して宮城県岩沼市で太平洋に注ぐ一級河川。
実は僕は高校時代を福島市で過ごしていて、毎日阿武隈川の河原道を自転車で走って高校に通っていました。冬になると近くに白鳥が飛来していましたし、9月頃にはカゲロウが大発生して道がひどいことになっていました。
だから阿武隈川には思い入れがあるんです。
そんな思い出の地を冠するお酒。12月生産ですが新酒ではなく、氷温貯蔵で寝かせたお酒です。阿武隈川を懐かしみながら飲んでいきましょう。
香りは穀物甘旨ぽわん。やわらかさのあるクラシックタイプですね。
口当たり、とろりんやさしい穀物甘。そこからずどんと穀物旨味。それがずずずんふくらみます。後味は、高アルコールでズバっと切りつつ、豊かな旨味がほわああっと漂ってとても幸せ。
ほわうまああああ。
アル添の生原酒というちょっと珍しいスペックなんですが、アル添らしい気持ち良いアルコール感と生原酒らしいしっかりした味わいが両方楽しめます。素晴らしい!
引き続きのアテの、豚ロースの西京焼きとめちゃくちゃ合います。
ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のユパ様。辺境一の剣の使い手と称される切れ味を持ちながら、人当たりはやわらかくて人望があります。
好き度:★★★★☆
ユパ様、45歳ってマジか……一個下じゃん pic.twitter.com/4JpwCMDCpa
— シャリ (@shaleed) 2023年2月7日
【DATA】
蔵元:有限会社 玄葉本店(福島県田村市)
造り:本醸造 生原酒
原料米:麹米/夢の香(かおり)、掛米/チヨニシキ
精米歩合:麹米60%、掛米70%
アルコール度数:18% ・・・ 高い
日本酒度:±0 ・・・ 普通
酸度:1.4 ・・・ 普通
製造年月:2023年12月
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