【喜多屋 純米吟醸 吟のさと】
あ、いつもの画角の写真撮り忘れてた!
はじめましてのお酒、 福岡県八女市・(株)喜多屋さんの喜多屋です。同じお蔵さんの富誉咲というお酒はだいぶ前に飲んだことがあるんですが、そちらは全然情報が出てこない謎のお酒でした。
喜多屋さんは1818年頃に創業した老舗。社名の由来は「酒を通して多くの喜びを伝えたい」という志なんだそうです。同じ銘柄名で焼酎も造られており、1973年に現在主流となっている減圧蒸留法を国内で初めて開発されてます。凄い!
また2013年には、「大吟醸 極醸 喜多屋」で、国際的なお酒のコンペティション・IWC(インターナショナルワインチャレンジ)全部門通しての最高賞・チャンピオン・サケを受賞されています。めっちゃ凄い!!
今回のお酒は、そんなお蔵さんの純米吟醸。このお酒、2018年のベルギー・ブリュッセル国際コンクールの日本酒部門・SAKE-Selectionの純米吟醸酒部門で、プラチナ賞に輝いています。凄すぎる!!!
そんなお酒なんですが、実はこれ、スーパーで買ってきた1合瓶です。お米は、吟のさと。お! ちょうど大那で飲んだばかりのお米です。全国で作られていますが、元々は福岡の気候や土壌に合わせて開発された酒米だから、おひざ元ですね。しかも喜多屋さん、吟のさとを、地元契約農家と自社田で栽培しているとのことなので、かなりこだわりがありそうです。
それでは飲んでいきましょう。
香り爽やか穀物甘と、ふんわり控えめマスカット。
口に含むとオレンジの、酸ほの甘がフルーティー。控えめ旨味の後ろから、苦渋ほわんとふくらみます。旨味は麦っぽい穀物系。苦渋は麦わらっぽさを感じます。甘味は控えめ黒糖感。
含み香は、黒糖穀物乳酸アル。すうっと切れて後味きれい。
フルーティー酸味が中心の辛口なんだけど、それと穀物黒糖が同居している独特な風味が面白いですね。
アテは、「やさしいコクのチェダーチーズスープパスタ」。チェダーチーズのコクと玉ねぎの甘味を豆乳クリームがまとめてくれて、濃厚なのに優しくて、めちゃくちゃ美味しい!! それとお酒のフルーティーな酸味の相性が良いです。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の天文部員2人。太陽黒点の観察を先輩から引き継ぎつつ10年も続けてるっていう堅実で実直なところと、若い溌剌さが同居していて、脇役なのに記憶に残る2人です。
好き度:★★★☆
天体観測に夢中でメルからの質問には雑に対応しているように見えてその実照れ臭そうに顔を赤くしてる天文部の男子2人可愛い
— ライス村 (@ricevillage1225) 2023年7月14日
#コクリコ坂から pic.twitter.com/9R2AuaWLn9
【DATA】
蔵元:株式会社 喜多屋(福岡県八女市)
造り:純米吟醸
原料米:福岡県八女産 吟のさと
精米歩合:59%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
酵母:協会701号
製造年月:2023年11月
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