【寒北斗 にごり酒 shi-bi-en 】
辛口で めっちゃやわらか にごり酒
はじめましてのお酒、福岡県
ん? 福岡なのに北斗??? 新潟なのに山城というよりも謎です。
その名前の由来は、筑前の国の一の宮(地域の中で最も社格の高いとされる神社)・
寒北斗酒造さんは、享保14年(1729年)創業。当時は玉の井酒造と言い、玉の井という銘柄を造っていました。ん?なんか最近見た年号だと思ったら、こないだ飲んで美味しかった巖の高井(株)さんと同じ創業年ですね。
転機となったのは昭和60年(1985年)。福岡らしい味を大切にし、お米もできるだけ地元産のものを使うというコンセプトの新銘柄・寒北斗が誕生します。それが人気となり、2008年には全国酒類コンクールで日本一の座に輝くなど、蔵を代表する看板商品に。そして2011年に社名も寒北斗酒造に改称しました。
今回のお酒「shi-bi-en」というのは、古代の天文学で、天の北極を中心とした天球上の区画のこと。ラベルデザインは北極星と北斗七星。あ、よく見たら、北極星の右上に北斗七星がありますね。
今回のお酒は春酒ですが、シビエンには夏・秋・冬もあるようです。
ひとつ前の山城屋さんと、いろいろ共通点のあるお酒。その比較も楽しみつつ、飲んでいきましょう。
色はほんのり透明にごり。山城屋さんとよく似ています。辛口って書いてあるにごりだから、それも同じ。瓶も両方ピンク系。味も似てるのかな?
っと思ってたのは、飲んだ瞬間ふっ飛びました。やわらかっ!!
口当たりは、やわらかほの乳酸。その酸がふわっとふくらみつつ、お米の旨味がほわっと出てきます。最後に控えめお米の甘味。渋味もやわらかじんわりと。含み香、乳酸飲料感。後味もじんわり乳酸です。
アテは引き続き、土手煮とうな肝串。寒北斗さんとも合います。でも、旨含み香が引き出された山城屋さんに対して、こちらはアテによって乳酸感がほわあああっと引き出されました。この対比も面白っ!
山城屋さんと寒北斗さん、どちらも辛口にごりで味わいの方向性もよく似ています。でも、炭酸感が両極端。ガス感強めの山城屋、めっちゃやわらか寒北斗。めちゃくちゃ面白い飲み比べでした。
ジブリで例えると「猫の恩返し」の、猫の兵隊さん。キリッと辛口なんだけど、もふもふやわらかい。
好き度:★★★★
スーパー猫の日なので私の推し猫ちゃんを紹介します
— ひいろ (@hii__89_) 2022年2月22日
紫の瞳がベリーベリーキュートな猫の恩返しの兵隊猫さんです🐈 pic.twitter.com/Gp6d11Uqhi
【DATA】
蔵元:寒北斗酒造株式会社(福岡県嘉麻市)
造り:純米にごり酒
原料米:麹米/山田錦、掛米/夢一献
精米歩合:55%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+7.0 ・・・ 辛口
酸度:1.7 ・・・ 高め
製造年月:2024年3月
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