こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

山城屋 >ユキちゃん(猫の恩返し)[ジブリ酒]

山城屋(ましろ) 濁 -daku-】

控えめで 淡くすっきり 未完成

山城屋

山城屋
山城屋

はじめましてのお酒、新潟県長岡市・越銘醸(株)さんの山城屋です。
新潟なのに山城? どうやらこの山城は、京都にあった山城国とは関係ないようです。創業当時、近くの山に城があったことから、山城屋という屋号を称していたのだとか。

ちなみにその城とは、栃尾城。長尾景虎(後の上杉謙信)が幼少期を過ごし、初陣を飾った城として有名です。

越銘醸さんのメイン銘柄は「越の鶴」。山城屋は創業当時の屋号を冠して2014年に誕生した、新潟県外向けの限定流通銘柄です。
公式サイトによると、山城屋は『
清楚で質素
不足の先の充足
未完成という完成系。
という言葉がふさわしいお酒。(中略)
この酒に、煌びやか・豪華・という言葉は無縁です。素材に味を付け足すのではなく、味を引き出す。酒の個性は最小限に、素材の個性は最大限に』だそうです。
裏ラベルには『未完成お酒。お料理と共に召し上がっていただくことで完成するお酒です』と書いてあります。食中酒ということですね。

それでは実際、飲んでいきましょう。

瓶がピンクだけど、お酒はほんのり透明感のあるにごり。グラスの壁に気泡が付いているのが良いですね。
香りはとてもおだやかで、ほんのわずかに米麹。

口に含むとピリシュワン。炭酸感が気持ちよく、味わい淡くおとなしい。そこから旨酸やさしくふわり。最後は苦味もおだやかに。

瓶のピンクからのイメージと炭酸の強さに反して、味わいはとても控えめです。後味は、もともと味わいが淡いところを炭酸がスルッと切ってすっきり。

アテに選んだのは、牛すじ土手煮 うな肝串。どちらもばっちり合いました。ちょっと濃いめの味付けを炭酸が切ってくれて、そのと後に米旨の含み香がほわわああ。

裏ラベルに書いてある「未完成の酒」というのがよくわかります。これはアテと合わせて魅力倍増!

ちなみにこちらのお店、土手煮は350円で、うな肝は280円。量もあります。相変わらずのすっごいコスパ。良いお店!

美味しかったです。でも実は面白いのはここから。次に飲んだ寒北斗さんとの飲み比べがめちゃくちゃ面白かった。というわけで、次の同じような見た目のにごりの寒北斗さんに続きます。

ジブリで例えると「猫の恩返し」のユキちゃん。猫の国で主人公ハルを導いてくれる白猫です。おとなしくて白くてきれい。

好き度:★★★★

山城屋

山城屋

【DATA】
蔵元:越銘醸株式会社(新潟県長岡市)
造り:純米 にごり酒 生酛
原料米:五百万石
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+2 ・・・ ちょい辛
酸度:1.6 ・・・ 高め
酵母:新潟酵母G74
製造年月:2024年3月

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