【紫宙 綿あめラベル 純米吟醸 無濾過原酒】
低アルの 甘酸っぱい酒 なんだけど、、、





前回は「杉玉ラベル」を飲んだ紫宙さん、岩手県紫波郡紫波町・紫波酒造店さんのお酒です。2022年に、酒蔵再建の専門企業・(株)日本酒キャピタルさんの資本が入って紫波酒造店に改名。そこから一気に人気銘柄に躍り出た銘柄。杉玉ラベルは飲めたけど、その次のお酒は一瞬で売り切れて飲むことができませんでした。今回の綿あめラベルは去年も話題になってたから、酒屋さんの入荷報告当日に買いに行きました。
紫宙さんの綿あめラベルは、年に一度のチャレンジタンク限定酒。アルコール度数9%の低アル原酒です。どんなかな? さっそく飲んでいきましょう。
香りは、、、ん? 甘酸っぱさの中に、なんかケモノ脂っぽいクセがあるぞ?
口に含むとやわらかい酸味甘味がいきなりぽわん。口に含んだ一瞬後をピークに味わいは引いていき、綿あめが溶けるように口の中から消えていく。面白いっ!! 美味しい!!
酸味はバレンシアオレンジのような甘味を含んだ酸。甘味はそれに蜜と水飴も加わります。苦味はないけど、ほんのり渋味が残る感じ。9%なだけあって、アル感はほんの少しだけです。
酸がくっきりなんだけど、甘味もたっぷりだから、印象はやわらかい。含み香はほとんど感じません。
美味しいです。美味しいんだけど、やっぱり上立ち香がちょっと気になりますね。特に温度が上がると、雑臭が出ます。ケモノか濡れた雑巾か脂っぽい感じがかすかにあって、くさいというほどじゃないけど嗅ぎたくなる香りじゃない。味は充分に美味しいんですけどね。だから温度は、キンキンに冷やして香りを抑えるのが良い感じでした。

初日のアテは、甘そうだったから、とりあえず鶏の唐揚げと、ビアソーセージ。正直、鶏唐はあんまりでした。鶏唐もお酒も美味しいんだけど、それぞれが独立してますね。ケンカはしてないけど、無関心な感じ。
一方、ビアソーセージは良かったです。ほんのりスパイシーな旨塩脂でお酒がより華やかになりました。でもこれは、合わせるのはちょっと難しそう。


という訳で、お酒に合わせて作ったのは、豚コマのタルタル照り焼きと、ガリバタトマチキリゾット。こういう良い意味でジャンクな味わいをぶつけてみました。そしたらお酒の甘酸っぱさがめっちゃ合います。成功!
ジブリで例えると「思い出のマーニー」の彩香(さやか)。マーニーのいた屋敷に引っ越してきた赤い丸眼鏡の女の子です。クセのある年下のかわいい友達という感じ。
好き度:★★★★
思い出のマーニーの中だと、さやかが好き。かわいい pic.twitter.com/OT6xfydHak
— 𝓐𝓸𝓲 (@b__lue7) 2023年1月13日


【DATA】
蔵元:株式会社 紫波酒造店(岩手県紫波郡紫波町)
造り:純米吟醸 無濾過生原酒
原料米:岩手県滝沢市産 ぎんおとめ
精米歩合:55%
アルコール度数:9% ・・・ 低い
日本酒度:-54 ・・・ 超甘口
酸度:3.0 ・・・ 高い
酵母:岩手県試験酵母M7
製造年月:2024年4月
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