會津龍が沢＞トルメキア兵(風の谷のナウシカ)［ジブリ酒］

【會津龍が沢(あいづりゅうがさわ) 令和六年豊醸祈願祭純米吟醸超辛口生原酒】

硬質な鮮烈モダンクラシック

會津龍が沢

約半年ぶりの會津龍が沢さん。福島会津・榮川酒造さんの別ブランドで、特約店限定酒です。會津龍が沢さんは、いつものお店によく入っていて、これまでに「夏ノ生酒」「超辛口」「滓がらみ生原酒」「豊穣感謝祭」「純米大吟醸円熟原酒」を飲んできました。

この宝玉を掴んだ龍の手のラベルにもこだわりが込められています。これは、爪が5本ある「五爪龍(ごづめりゅう)」。龍の爪の数には階級があって、よく見る竜の爪は3本。5本爪というのは最高位。明や清の時代の中国では地位によって使える爪の本数に決まりがあって、五爪龍を使えるのは皇帝だけでした。そう考えると、五爪龍のマークを使うのはなかなか勇気がいりますね。

今回のお酒は、前に飲んだ秋の「豊穣感謝祭」に対応する春酒「豊醸祈願祭」。春酒で超辛口ってちょっと珍しいですね。それでは、飲んでいきましょう。

香りほんのりアル米旨と、ドライな苦さと酸ほわん。

口当たりはするっと入ってきて、次の瞬間、酸苦バシッ！！奥から米旨やさしくぐぐぐ。最後に苦味がじゅわっと広がります。

かなり辛口だけど、硬質フレッシュな感じがモダン。でも中心はくっきりクラシック辛口です。鮮烈モダン＋クラシック。

ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のトルメキア兵。硬い鎧をまとった侵略者です。でも、時々見える素顔は普通の人間で味があるんですよね。

好き度：★★★☆