こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

今錦 > ハル(猫の恩返し)[ジブリ酒]

今錦いまにしき 純米吟醸 酒槽搾り】

フルーティー 爽やかきれい やわらかく

今錦

今錦

赤坂おかげさんの6杯目は、はじめましてのお酒、今錦さん。長野県上伊那郡中川村・米澤酒造さんのお酒です。

米澤酒造さん、どんなお蔵さんか調べようと思ってググったら、「かんてんぱぱグループ米澤酒造株式会社」って出てくるんですよね。何かと思ったら、米澤酒造さんは2014年に、「かんてんぱぱ」を主力とする寒天製品メーカー・長野県伊那市伊那食品工業株式会社のグループ会社になったんだそうです。

長野で寒天って面白いですね。寒天は海藻が原料だから海の近くの方が便利な気がするんです。でも伊那市は、日本列島を東西に二分するフォッサマグナ糸魚川-静岡構造線のだいたい真ん中くらい。海からめっちゃ遠い地域です。実際、伊那食品さんの寒天の材料は、チリ・モロッコ・韓国・インドネシアで採取しているそうですが、それだって輸入には港に近い方が良さそうですよね。伊那市で作り続けているのは地元愛のなせる技でしょうか。
ちなみに、伊那食品工業さんは、社員を大事にするなど特徴的な経営方針などで、よくビジネス誌にも取り上げられる超優良企業です。

その企業姿勢は、米澤酒造さんの買収にも表れています。米澤酒造さんは買収当時、後継者不足や設備の老朽化で廃業の危機にあったそう。それを助けたのが伊那食品工業さん。設備を増強し、伊那食品工業の研究室の力も借りながら酒質を向上。今では数々の賞を獲得するまでに成長しました。このあたりは、SAKETIMESさんの特集記事で詳しく描かれていて、とても面白かったです。

↑こちら、4回シリーズの記事の1番目です。続きも面白いのでぜひ。

ここで、今回の米澤酒造さんの公式サイトで今回の純米吟醸を見てみましょう。このお酒も、かなりたくさんの賞を獲っています。コピペすると、

●ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024「プレミアム純米部門」最高金賞
●第5回CINVE日本酒焼酎コンクール 「日本酒部門」CINVE大賞受賞
●SAKE COMPETITION2023 「純米吟醸酒の部」ゴールド受賞 4位、2024 シルバー受賞
●全米日本酒歓評会2020,2023 金賞受賞(アメリカ)
●インターナショナル・ワイン・チャレンジ2023 金賞受賞
●全国燗酒コンテスト2021,2022 2年連続 金賞受賞
ブリュッセル国際コンクール サケ・セレクション2018 トロフィー(最優秀賞)受賞(ベルギー)

凄い!!
かなり上位の入賞もありますね。他のお酒の受賞欄を見ても、めっちゃたくさん書いてある。その結果、国内外のコンテストの受賞実績をポイント化した「世界酒蔵ランキング2023」では9位にランクインしています。


さて、それでは飲んでいきましょう。

香りふわっと上品な、バナナマンゴーマスカット。良いですね。

口に含むと甘味ほわっ。味わい全体が広がって、甘味旨味とアルほわわ。後味は、すうっと切れて、渋味がじわん。
フルーティーで爽やかできれいな上に、やわらかいですね。美味しい!!


このタイミングで出てきたアテは、お寿司3種。タイのこぶ締めは、しっかり旨味が乗っていてめちゃウマ。芽ネギは、梅肉に負けないネギ感。生のネギの辛味もあるのに、それが全く嫌じゃない。そして、お酒の甘味と辛味の両方を際立たせます。なにこれ凄い! めちゃくちゃ美味しい!! もちろん、イクラも素晴らしいです。

今錦さん、単体でも美味しかったけど、アテに合わせても映えますね。良いお酒!!

ジブリで例えると「猫の恩返し」の主人公・ハル。爽やかでかわいくて、芯がやわらかい女の子。

好き度:★★★★☆

今錦

今錦
【DATA】
蔵元:米澤酒造株式会社(長野県上伊那郡中川村)
造り:純米吟醸
原料米:長野県産 美山錦
精米歩合:55%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
酵母:長野県産酵母
製造年月:2024年4月

 

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