【猩々 カップ酒】
旨辛で すっきりレトロな カップ酒
奈良・吉野の北村酒造さんの猩々です。はじめまして。前に八咫烏のカップ酒を買ったセブンイレブンに売ってて気になってたんですが、これ、全然情報が出てこないんですよね。2017年時点の他の方のレビューでは糖類添加だったようですが、今回買ったのには添加されていません。でも何も書いてないので、普通酒でしょうね。
「猩々」というのは、中国古典や能などに登場する伝説上の生き物で、赤い顔をして酒を好む動物だそうです。生物の授業で習ったショウジョウバエも、赤い目をしていて酒に集まる習性があることからそう名付けられたんだとか。まあ、お酒が好きってことですね。
色はほんのり黄色。
香りは控えめに蜜の甘さとアルコールと杉の香り。樽酒とは書いてないんだけど、どこか木樽の気配があります。それと、例えは悪いんだけど学校のトイレの芳香剤。具体的にはパラジクロロベンゼンっぽい感じ。いや、自分でもこんな例えしたくないんですよ。でも気づいちゃったらやっぱり気になるんですよね。
そういえば、ボカロ初期の名作に「パラジクロロベンゼン」というカッコよくて意味不明な曲がありました。いま調べてみたら、初出は2009年。もう10年以上前なのか、、、
気を取り直して飲んでいきます。
口に含むとほんのり甘旨すっきり。このすっきりさは、醸造アルコールの効果ですね。フルーティーさの全くないレトロな味わいです。甘さは最初にほんのりだけで基本的には旨辛口。余韻はあまり残さず、すっと消えます。上立ち香にはアルコールがありましたが、飲んでみると気にはなりません。
燗にもしてみました。カップ酒なので、そのまま湯煎。ぬる燗では、甘味が隠れて辛さが際立ちます。晩酌の食中酒に良さそう。熱燗まで上げると、香りはアルコールの刺激が前面に出てきます。この目に染みる香り、刺激はあるんだけど嫌いじゃないんですよね。冬には嬉しい香り。味わいはやっぱりレトロ辛口です。
ジブリで例えるとやっぱり「もののけ姫」に登場する猩々。猿っぽい神様っぽい何かです。名前がそのまんますぎて使うか迷ったんだけど、飲んだイメージもぴったりでした。木の雰囲気があるし、荒々しい。
犬神は苦手みたいですね。犬猿の仲なのかな?
満足度:★★★
猩猩(しょうじょう、猩々、写真1枚目)は、古典書物に記された架空の動物。能の演目である五番目物の曲名『猩猩』(写真2枚目)が有名である。真っ赤な能装束で飾った猩々が、酒に浮かれながら舞い謡い、能の印象から転じて大酒家や赤色のものを指すこともある。
— Ree (@Ree25431822) 2020年8月1日
3枚目はジブリの「もののけ姫」の猩々。 pic.twitter.com/x5UdPUCgn9
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