【屋守 純米おりがらみ生酒】
ジューシーな 乳酸柑橘 うすにごり
お久しぶりの屋守さん。知らなきゃ絶対読めない銘柄ランキングを作ったら、かなり上位にくるやつ。美味しいけど、なかなか会えないんですよね。調べてみたら、1年半ぶりでした。
色はほの黄うすにごり。
香りは乳酸柑橘フレッシュです。
口に含むと、プチシュワ微炭酸。レモン&パインの酸味とほのかな苦味がジューシーです。後半は、澱の苦味と旨味がじわっと広がって、余韻もじんわり。そしてアルコールの含み香がふわり。
これは肉料理に合わせたいですね。キリっとフレッシュです。
スペックは、、、やめときます。
調べたんですが、サイトによって載ってる値がバラバラなんですよね。5つ調べて全部違うこと書いてあったから、どれを信じて良いのかわかりません。
ジブリで例えると「風立ちぬ」の、シベリアを受け取らなかった少女。
主人公の二郎は、物語中盤で、親を待ってるらしい子供たちに、シベリアというお菓子を”恵んであげようと”します。でもその中の姉は拒否。まだ小さくてかわいらしい年齢なんだけど、誇りを持ってシャンとしているのが美しいです。
でも、二郎にはそれが理解できないんですね。で、親友の本庄に相談したら、「それは偽善だ」と言われるわけです。そんなシーン。
ストーリー上はなくても成立するささいなシーンです。宮崎監督はなぜこんなシーンを入れたんでしょう?
ここから先は、僕の考察です。
宮崎監督は観客に、「二郎はこんなふうに、人の心がわからない男なんだ」ということを伝えたかったんじゃないでしょうか。監督は他のシーンでも、主人公を美化することなく、ダメな部分を執拗に描いています。
二郎は、飛行機を作ることについては天才です。でも、他の事についてはダメなところがたくさんある。これは、明らかに宮崎監督自身の投影です。アニメを作る才能は凄いけど、全てにおいて完璧なわけじゃない。完璧な人物像を勝手に作り上げられている本人だからこそ、そうじゃないことを示したかったんじゃないかな。もしかしたら、吾郎さんとの親子関係を十分に作れていないことの懺悔もあるかもしれません。それでも、二郎の中にも宮崎監督の中にも、「美しいもの」を作りたいという情熱が燃えているわけです。
夢に取り憑かれてしまった男が、周囲を犠牲にしてでも「美しいもの」を作る。そんな業の深い人生を描いた作品が、この「風立ちぬ」なんだと思います。
そう考えると、主人公の声を庵野秀明監督が演じることになった意味も、違って見えてきますね。庵野監督もそんな業を背負った人。だからこそ、そんな人に二郎を演じてほしかったのではないでしょうか。やっぱり庵野監督は、いろんな意味で宮崎監督の後継者なんだと思います。
満足度:★★★★
「風立ちぬ」のシベリアのシーンですな。
— 内海まりお UTUMI Mario (@mariouji) 2021年7月25日
「君たちひもじくない?これを食べなさい」https://t.co/wNeXo1pKTf https://t.co/W1NcmYKM1V pic.twitter.com/S3Dgtl4UJf
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