【稲乃花 萌黄 無濾過生原酒】
おだやかな レモンの酸と シロップ甘
こないだ
ちょうど、わかむすめさんの萌木とか稲花酒造の
この「稲乃花」は2020年にスタートした稲田酒造さんの限定流通ブランド。ラベルデザインは、奈良在住の墨アーティストであるイマタニタカコさんの作品です。お酒の味わいを表現しているんだとか。
イマタニタカコさんの公式サイトを見ると、『書という枠にとらわれず墨の自由な表現を追求。襖絵、屏風、掛け軸という和のベースに抽象的表現や墨と異素材を組み合わせた試み』とのこと。なるほど墨でしか表現できない独特の抽象画。めちゃくちゃカッコいいです。
それでは、飲んでいきましょう。
香りはやわらか酸アルコール。乳酸とほんのりレモンもありますね。白麹かどうかわからないけど、ほんのりレモンのフルーティー。
口に含むと酸ふわん。それがやわらかくふくらみ、シロップ甘味も追いつきます。酸甘中心でじんわり旨苦。レモンの酸なのに不思議に爽やかさを感じないんですが、しっかり地に足の着いたちょっと大人のかわいらしさがあります。
含み香は上立ち香ほどは感じませんね。甘味もしっかりあるけれど、それがきれいにさっと切れ、後味じんわり渋味だけ。この渋味のおかげで食事にも合いそうです。和食よりは洋食向け。トマト系のイタリアンなんかに合わせたいです。
ジブリで例えると「紅の豚」のサンドラさん。フィオのいとこです。フィオの姉のジリオラさんと並んで登場する、きれいな大人の洋風美人さん。
好き度:★★★★
【DATA】
蔵元:稲田酒造 合名会社(奈良県天理市)
造り:無濾過生原酒
原料米:奈良県天理市福住産 吟の里
精米歩合:50%
アルコール度数:16~17% ・・・ 低い
日本酒度:-5 ・・・ 甘口
酸度:2.2 ・・・ 高い
製造年月:2024年5月
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