こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]かたの桜 > 猫の国に到着したシーン(猫の恩返し)

【かたのさくら 純米大吟醸ひとひら

ほの甘で やわらか旨苦 ほわほわん

かたの桜

うちからひと山越えた、交野市かたのしにある山野酒造の、かたの桜さん。ちなみに地元銘柄は片野桜かたのさくら。同じ「かたの」だけど字が違うんですね。

まあ、特に関西にはよくある話。大阪の別名「なにわ」には、現在使われているものだけでも浪速、浪花、浪華、難波の4種類あります。また、過去には島根県に、邇摩にま仁摩にま仁万にまという地名があったそうです。しかも他にも仁満、仁麻、仁間、尼摩の字も使われていたとか。万葉仮名が基になってるからなんでしょうね。

逆に「神戸」は、兵庫県神戸こうべ市が有名ですが、実は1都14県に70か所以上の神戸があって、読み方も、ごうど、ごおど、こうど、かみど、がみど、かんど、かんべ、じんど(以上、全部愛知県)、かみと、かのと、じんご、かど、こうべの13通りあるそうです。さらに、「生」という字がついている地名は、郵便番号簿に載ってるだけで2000以上あって、読み方は49種類もあるんだとか。なにこの無理ゲー。

いきなり脱線しましたが、かたの桜さんに戻ります。飲んだのは、ちょうど桜に葉が混じりだした満開の時期でした。コンビニで買って、その隣の公園でパシャリ。ここのコンビニ、日本酒がちゃんと冷蔵庫に入ってるのが嬉しんですよね。去年もここのコンビニで、かたの桜さんの純米吟醸を買いました。美味しかったなあ。純米大吟醸にも期待です♪

香りは、ほんのりかすかにキウイと蜂蜜。
口当たりは、するんと穏やかな甘味とかすかに酸旨。きれいで優しくて清楚な華やかさがあります。

でもそれだけじゃない。後半は、柔らか旨苦な味わいと含み香が、口の中いっぱいに、ほわんと立体的に広がります。この旨苦ほわんが、とても心地良い。ほわほわウマウマ。

ああ、これ、春の空気の穏やかさだ。冬の張りつめた硬さがなくなって、柔らか。熱くもなく寒くもなく、ちょうど良い心地良さです。落ち着く~。

温度は低めが良いですね。雪冷え(5℃)~花冷え(10℃)くらい。それより上がると、苦味が気になってきます。

スペックは、
造り:純米大吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:48%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+3 ・・・ ちょい辛
酸度:1.6 ・・・ 高め

ジブリで例えると「猫の恩返し」の、猫の国に到着したシーン。気持ち良い草原に寝っ転がって、昼寝したくなります。

満足度:★★★★

猫の恩返し
©スタジオジブリ

かたの桜

かたの桜

 

ちなみに、上に挙げた地名雑学の元ネタは、こないだ読んだ「深掘り! 日本の地名」という本です。めっちゃ面白かった! 下の方にリンクを貼っておきます。

 

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