こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

飛露喜 > アドリア海の夕焼け(紅の豚)[ジブリ酒]

飛露喜(ひろき) 特別純米

酸旨が ふわっとやさしく 包みこみ

飛露喜

飛露喜

酒呑(しゅてん)にし川さんの3種飲み比べセット、お次はもう美味しいのがわかりきってる飛露喜さんです。

飛露喜さんは半年ぶり。前回飲んだ大吟醸もめちゃくちゃ美味しかったなあ。こちらの特別純米は定番品で、ちょうど1年くらい前にもいただきました
この飲み比べ、他の2杯は両方ともはじめましてだったから、1杯は鉄板を入れておきたかったんです。飛露喜さんならそりゃ申し分ない。さっそくいただきます。

上立ち香、米旨乳酸ほんのりナッツ。強く主張するわけじゃないけど、上質さが伝わってきます。飲む前からもう美味しい。

口当たり、ふわっと酸味がやわらかく。雑味なんて全くないきれいさで、ちょっと柑橘っぽさもあります。
と思ったら、やさしい旨味が一気にじゅわーーん。その旨味と酸味、強くはないのに圧倒されます。うんまあああ。
甘味は少ないけど、冷酒なのにあたたかく包んでくれるよう。


アテは、サーモンのお造りが凄かった! 魚の生臭さをお酒の酸が切りつつ、その奥から旨味がふわわあああん。鰆もバイ貝も当然のようにめちゃくちゃ合います。単体だと少し渋味が残るけど、アテに合わせたらそれがきれいに溶けて激ウマ。はあああ、幸せ!

ジブリで例えると「紅の豚」の、アドリア海の夕焼けのシーン。冒頭で女学生を助けたポルコが、ホテル・アドリアーノに向かうシーンです。
とてもあたたかくてやさしくて美しい夕暮れ。ひと仕事終えた充実感が心地良い。そして行く先では、惚れた女が待ってます。まあ、この時点ではジーナさんは人妻だから、会っても何もできないんだけど、そのもどかしさも愛おしい。

好き度:★★★★☆

紅の豚
©スタジオジブリ

飛露喜

飛露喜

【DATA】
蔵元:株式会社 廣木酒造本店(福島県河沼郡会津坂下町)
造り:特別純米
原料米:麹米/山田錦、掛米/五百万石
精米歩合:麹米50%、掛米55%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+3 ・・・ ちょい辛
酸度:1.5 ・・・ 普通
酵母:協会9号酵母&協会10号酵母
製造年月:2023年9月

酵母は書いてないけど、SAKETIMESさんの記事に記述がありました。なんとこの特別純米、味のバラつきをなくすためにブレンドしてるんだそうです。それも、協会9号酵母のお酒をタンク2本、協会10号酵母のお酒をタンク2本造り、その4本をブレンドしてから瓶詰めしてるんだとか。凄い! 面白い!

 

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あ、前回のアドリア海の夕焼けも飛露喜さんでしたね。

 

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