こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]天賦 > ムスカ(天空の城ラピュタ)

【天賦 純米吟醸酒】(てんぶ)

旨さが暴れまわる!

天賦

口に含んだ瞬間は、ほんのり甘酸っぱい爽やかな感じ。でもそこからすぐに本性を現します。苦甘アルコールが暴走。濃い旨さが印象的! 一歩転ぶと雑味になりそうですが、良いところで留まっている感じ。美味しかったです。

そして衝撃の事実。こちらの天賦の蔵元、日本酒の製造は今年が初めてらしいです。マジで!? 1年目からこんなレベル高いの!?
こちらを醸しているのは、芋焼酎・宝山で有名な西酒造さん。焼酎の経験があるとは言え、凄いです。初年度から大人気と言えば、佐賀の光栄菊を思い出しますが、いろいろ難しい業界に新規参入するだけはあって、気合の入り方が違いますね。今後も楽しみです。

ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のムスカ。とても魅力的でインパクトの強い悪役。最初は「君は床に伏せていたまえ」とか「流行りの服は嫌いですか?」とか優しいこと言ってたのに、すぐ本性丸出しになります。とはいえムスカ、基本的にとても優秀なんですよね。性格はねじ曲がってますけど。もちろん悪役だからと言って不味いわけではありません。これほどネタになるのも、その人気の故ですからね。

満足度:★★★★

天賦

 

ちなみに、新規取得が難しいことで有名な日本酒の製造免許、どうやったのかと思って調べてみたら、国税庁のサイトに「酒類等製造免許の新規取得者名等一覧」があるのを見つけました。そのリストによると、西酒造さんの処理区分は「新規」ではなく「移転」となっています。光栄菊と同じように、どこかの休眠蔵の免許を譲り受けたのかもしれませんね。申請が去年9/20で認可が今年1/29になっています。西酒造公式サイトでの発売告知が8/4なので、その間にいろいろ試行錯誤して作りこんだんでしょう。それにしても1年目でこれはすごいです。

この国税庁のリスト、見ていたら他にもいろいろ楽しいことが書いてあります。
清酒の新規取得には、醸し人九平次を醸す萬乗醸造さんの黒田庄蔵がありますし、来福酒造さんのブランデーとか、酔鯨酒造さんのリキュールとか、八海醸造さんの発泡酒とか、気になるものがぽつぽつ出てきます。もっと詳しい人がみたら、もっと楽しいんだろうなあ。

 

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