【蓬莱 酒米づくり研究会 ひだほまれ】
優しくて ほっこり落ちつく 甘旨味
この日2杯目の蓬莱さん。このお酒は、粒の小さな規格外のお米を使って作られているんだそうです。規格外のお米は、どんなに美味しくても「純米酒」や「純米吟醸酒」という特定名称酒にはなれず、「普通酒」になるんだそう。でもこのお酒は、規格外米でも60%まで精米した本気の純米造り。お蔵さんの、お米や農家さんへの感謝とリスペクトが感じられます。
ということを長文で説明したパッケージは相変わらず、あざといですねえ。でもこういうの、ちゃんと書かないと伝わらないですからね。そのおかげで僕らもこういうメッセージを受け取れるわけです。こういう姿勢、好きです。
さて、僕もお米と農家さんとお蔵さんへ想いを馳せながらいただきましょう。
香りは乳酸の酸味がふわっ。とてもきれいです。
口当たりは穏やかに甘旨酸苦。優しい味わいですね。お米の甘味旨味と、フルーティーさのない乳酸の酸味と、きれいな苦味が、バランス良く広がります。
そこから甘味旨味がじわっと広がって、後味はふわっと消える。
ほっこり落ちつくなあ。なんとも心地よいお酒。
ジブリで例えると「猫の恩返し」のポスター絵。猫の国に着いた主人公・ハルが草原で寝っ転がるシーンです。ほわっと心地良くて、そのまま昼寝したい感じ。
満足度:★★★★
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