【Faucon 出羽燦々 純米吟醸56 生貯蔵】
甘苦が きれいにじゅわっと 広がって
はじめましてのお酒、沖正宗という銘柄を醸す山形県米沢市・浜田(株)さんの新ブランド・Fauconです。「Faucon」はフランス語で「鷹」を意味し、米沢藩主・上杉
上杉鷹山は江戸時代中期の大名で、財政破綻寸前の米沢藩を立て直した、名君として名高い人物。「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」という言葉や、現在でも災害時の基本として使われる「自助・共助・公助」の精神、ジョン・F・ケネディが尊敬する日本人はと聞かれてすぐに鷹山の名前を挙げたなど、逸話にはことかかない人物です。→Wikipedia
まずはラベルがカッコいいですよね。それでは、飲んでいきましょう。
香りは、甘さを感じる白桃と、ほんのり酸苦。
口に含むと、飴のような甘味と気持ちいい苦味がふぉこ〜ん。甘味ふぉわーんで、苦味がこーん。意味わからないけど、だいたいそんな感じです。それ以外に、洋梨の甘酸味もほんのり。苦味がはっきりあるけど、とてもきれいです。ほわうんま~~。めっちゃ心地よい。
温度帯は、公式サイトを見ると5~10℃が◎、10~15℃が○となっています。でも僕は、あんまり冷やすより、花冷え(10℃)~涼冷え(15℃)くらいの方が好き。味わいが豊かに開いて奥行きを感じます。温度が上がってきたら、甘味がじゅわっと広がって、旨味が後半にじわーんと開いて、甘アル含み香もほわーん。後味はふわっときれいに消えて、かすかな甘い気配とハッカのような爽やかさだけが残ります。
食事を合わせるなら、和食よりは洋食の方が合いそう。デミグラスソース系とか。カルパッチョみたいなものでも良いですね。いろいろ試してみたかったけど、一瞬で全部飲んじゃいました。お酒単体でも美味しいです。
冷えていると特別な主張がなさそうだけど、実は個性がしっかりしていて、とても上質。めっちゃ美味しかった~。
スペックは、
造り:純米吟醸 生貯蔵
原料米:出羽燦々
精米歩合:56%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:マイナス5 ・・・ 甘口。べたべたしたところはない、すっきり甘口です
酸度:1.2 ・・・ 低い
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の悠子。主人公・海ちゃんの友達で、アンパン食べてて、ラスト近くの合唱シーンでソロで歌いだす子。そんなに特徴のないモブキャラかと思ったら、この歌声にやられました。透明感のある、とても心に響く声なんですよね。声優は、歌手の手嶌葵さん。「ゲド戦記」のヒロイン・テルーを演じられた方です。なるほど、「テルーの唄」も凄かった。
それにしても悠子ちゃん、おとなしそうに見えて度胸も凄いです。僕もホルン吹いてるから想像は付くんですが、自分のソロから曲が始まるのって、めちゃくちゃ緊張するんですよね。それを平気でこなすって、めちゃくちゃ強い心臓! そんな、芯のしっかりしたお酒でした。
満足度:★★★★☆
「コクリコ坂から」松崎海・信子・悠子 pic.twitter.com/L6iDCJ4ou3
— Sakaya (@sakaya_ya) 2016年12月22日
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