こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]賀茂金秀 > 女(レッドタートル)

賀茂金秀かもきんしゅう 純米大吟醸 B.B.】

ほんのりと 穏やかなのに 奥深い

賀茂金秀

広島・金光酒造の賀茂金秀さんです。はじめましてかなあ? 微妙なところです。
今回のお酒は、広島の酒販店・酒商山田さんの限定品。B.B.は、Black Beautyの略だそうです。本来はブレンド用に造られ、単品で発売されることのない、日の目を見ない(Black)はずのお酒。でも、とても良質(Beauty)だったから、限定品として特別に瓶詰めしたんだとか。面白い素性ですね。

それでは、飲んでいきましょう。

香りは穏やかなお米の旨さ。
口に含むと、かすかにピリッと微々炭酸。味わいは、深みのある酸甘旨味がほんのり。この味わい、酸味・甘味・旨味のひとつひとつはとても穏やかなんです。だけど集まると、とても豊かで奥深い風味になります。それがそのまま、小さいのに豊かな後味に繋がります。不思議な感覚。
じんわり美味しいなあ。

温度が上がってくると甘旨が開きます。でもやっぱり穏やかで奥深い。

ジブリで例えると「レッドタートル」の”女”。穏やかで、奥深くて、不思議なキャラクターです。

レッドタートル」、ご覧になった方はどれくらいいるんでしょう? 2016年公開の作品で、監督は、オランダ出身のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットさん。ジブリからは、アーティスティック・プロデューサーとして高畑勲さんが参加されています。日本・フランス・ベルギーの3か国による合作。カンヌ国際映画祭の、独自で特異な作品に与えられる「ある視点」部門特別賞を受賞しています。

ただ、やっぱりかなりマイナー。ジブリ興行収入ランキングでは、20位に10倍以上の差をつけられて21位・最下位です。ちなみに20位はラピュタなんですけどね。意外!

全編通して一切セリフがないという、前衛的でアーティスティックな作品です。でも、画はとてつもなく美しい。そして、見終わった後に、上手く言語化できない不思議な深い後味が残ります。81分しかありませんし、独りのちょっと寂しい夜なんかにおススメですよ。
あと、カニがかわいいです。

満足度:★★★★

レッドタートル
©スタジオジブリ

賀茂金秀

賀茂金秀

 

関連記事:

 

ブログランキング・にほんブログ村へ←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

 

こるね酒店

「こるね酒店」でお勧めのお酒を販売中。
実際に飲んで美味しかったお酒だけを厳選して、わかりやすく紹介しています。