【鷹長 菩提酛 純米酒(生)】
糠の香り 甘酸ガツン ド変態
はじめましてだけど、ずっと気になっていたお酒、鷹長さんです。「風の森」が有名な、奈良・油長酒造のお酒。
菩提酛(ぼだいもと)というのは、水酛(みずもと)とも呼ばれ、約600年前・室町時代から奈良の菩提山正暦寺で行われていた酒母作りの方法です。生酛造りの祖先とも言われている、昔の造り方。これまで飲んできた感じだと、個性のかなり強いものが多かった印象です。
油長さんが菩提酛をつくるとどうなるんでしょう? さあ、飲んでいきましょう。
色は、ほんのり黄色。
香りは、、、なんだこれ!?!?!?
お米の甘さに混じって糠床のにおいがします! こんなの初めて! でも別に嫌じゃない。めっちゃ不思議な香りです。
口に含むと、ほのピリ微炭酸と、濃厚な糖分の甘味と乳酸系の酸味がガツン!!
後半に旨味とアルコール感は広がるけど、味わい全体としては最初の甘酸ガツンがピーク。こんなにド変態なのに、すぅっと引いていって、後味はなぜかきれい。笑える。なんで?wwww
ここまで読んでもらえたらあたりまえですが、風の森感はカケラもありません。
実はお店に入って最初に冷蔵庫見た時から、鷹長さんを飲むのは決めていました。でも、「飲むなら鷹長さんを最後にした方がいい」と言われて他のお酒を先に飲んでたんです。うんうん、めっちゃわかる。この強烈さの後には普通のお酒じゃきついわ。
めっちゃ面白かった。美味しかったのも確かなんだけど、それよりもまず面白かった。
アテは、引き続いてメンチカツ。メンチカツに負けてないのは、さっきのWさんと同じです。でも、Wはメンチカツ相手でも変わらないのに対して、鷹長さんはメンチカツを力でねじ伏せてる。
スペックは、
造り:純米 菩提酛 無濾過生原酒
原料米:菩提山町産 ヒノヒカリ
精米歩合:70%
アルコール度数:17.0% ・・・ 高い
日本酒度:マイナス34.0・・・ 激甘
酸度:3.5 ・・・ 高い!
酵母:正暦寺酵母
ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」から、恋する湯婆婆。意味がわからない言葉の組み合わせになっちゃったし、想像はしにくい(したくもない)けど、そんな感じです。
湯婆婆には坊という子どもがいます。まあ、血がつながった息子だとは明言はされてないんですが、もしそうだとすると、父親もいるはずなんですよね。しかも坊の年齢を考えたらそんなに昔じゃないはず。湯婆婆のことだから、惚れられたら有無を言わせず連れ去られそうですし、逃げようとしたらタダじゃすまなそう。ああ恐ろしい。でも恋する湯婆婆は坊に対するときのように、かなりメロメロになりそうです。
満足度:★★★★
『湯婆婆は蟲を愛でる事の出来る人物。』
— 恐山にゃる🍎純情ル・ヴォワール🍎愛だろっ、愛っ。 (@f0fWi5QJdawFdJ5) 2022年1月9日
『湯婆婆はナウシカなんですよ‼️』
岡田斗司夫の【千と千尋の神隠し】の解説めっちゃ面白い😻#千と千尋の神隠し#ジブリ#岡田斗司夫#湯婆婆 pic.twitter.com/vyD2TEQkBM
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