【わかむすめ 瑠璃唐草 純米吟醸 無濾過生原酒】
パイン感 旨味もぐぐぐ 苦じわり



最推し銘柄のひとつ、山口県山口市・新谷酒造のわかむすめさんです。お久しぶり!
わかむすめさんは7月にも飲んでるからそれほど間があいてるわけじゃないけど、なんか久しぶりの気がするんです。実は新谷酒造さんは夏の間、機械の入れ替えとかでちょっと酒造りをお休みされてました。で、新しく入ったお酒を搾る機械・ヤブタが、すんごいピンク。ごついけどかわいい!
📣参加蔵メッセージ
— 若手の夜明け🍶 (@sakejump) 2023年8月28日
山口県 新谷酒造 @wakamusume
出品酒:わかむすめ
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旦那さんもかわいい!!
今回いただくのは、その新しいヤブタで絞った瑠璃唐草さんです。
瑠璃唐草というのは、ネモフィラという花の和名。青い花が一面に咲き誇る風景はほんと凄いです。見たことない方は、ぜひ「ネモフィラ」で画像検索してみてください。一面の青に圧倒されますよ。
そして、わかむすめさんのお酒と言えば、平安装束のかさねの色目。今回は「瑠璃」がその色目です。瑠璃色は、単色では宝石の瑠璃(ラピスラズリ)のような、紫みを帯びた濃い青。でも、かさねの色目の場合は表も裏も空色の組み合わせです。なんで???
ラベルのイメージは単色瑠璃色とかさねの瑠璃の両方がある感じですね。


杜氏の新谷文子さんは「この娘は難産過ぎた」とおっしゃってましたが、どうでしょう?
さっそくいただきます。
栓には開栓注意のラベルが貼られていましたが、意外にすんなり無事開栓。
香りはふわっと梨パイン。それからくっきりアルコール。
口に含むと、パインの甘酸。旨味もぐぐっとふくらんで、旨苦後味じんわり長く。
去年飲んだ印象よりも甘味がおとなしくて、苦味がズンと重めです。アルコールの刺激もちょっと強いかな? でも美味しい!
アテに用意したのは、餃子と春巻き。なんとなく点心が合いそうな気がしたんですが、これが大当たり! 餃子と春巻きの肉系の旨味に、お酒の甘旨苦がぐいっと引き出されてふおおっ!! うんまっ!!
これはこれで充分美味しいんだけど、まだちょっとお酒の力を本領発揮してない感じもありますね。でも、時間をおくと育ちそうな予感。どうなるかな?
3日目、ちょっと苦味が落ち着いてきました。良いですねえ。
アテは、点心も良かったし、トマトの爽やか旨味にも合わせてみたい。というわけで作ったのは「水餃子でトマトパスタ風」。トマトジュースと水餃子の楽ちんレンチン料理です。これは大当たり。ベビーチーズも散らしてみたのも正解。鶏ガラスープがトマトと餃子をつないでくれて、爽やか旨ぶわん。それに反応してお酒の甘旨もじわん!
美味しかった〜。でもこのお酒、まだ育ちそう。
5日目になると、苦味はさらに落ち着いて、甘味は豊かになめらかじゅわん。アルコール感もまるくなっています。ここまでくるともう単品で飲んで幸せですね。この甘じゅわを、冷凍庫で雪冷え(5℃)よりもさらに冷たくして飲むのが好き。するりと入ってきて、口の中でお酒が温まるとともに甘旨含み香ががふわあああ。うんまあああ。
このお酒、買った方はぜひ経時変化も楽しんでください。
ジブリで例えると「紅の豚」のジーナさん。苦味もたっぷり知ってる大人の魅力的な女性です。でもその苦味は時間とともに癒えて、さらに甘い魅力が現れます。ひとりでもしっかり生きていける強さを身に着けつつ、周りを魅了する甘さもたっぷり。
好き度:★★★★☆
『紅の豚』のジーナは、原作漫画には登場しないキャラクターです。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2023年1月10日
映画では、フィオが登場するまでに時間がかかることや、物語に膨らみをもたせるため誕生したキャラクターです。
当初は、空賊が暴れているせいで店が流行らず、店を閉じて故郷に帰るという設定も考えられていました。 pic.twitter.com/zazAhgRbSA


【DATA】
蔵元:新谷酒造株式会社(山口県山口市)
原料米:国産米
精米歩合:60%
アルコール度数:15.5% ・・・ 普通
製造年月日:2023年9月
余談ですが、こないだ飲んだ神蔵さんのルリと今回の瑠璃唐草でルリルリです。ここに新政さんの瑠璃(ラピスラズリ)が加わったら最強なんですが、まあなかなか買えませんね。終売しちゃいましたし。
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