【會津龍が沢 純米大吟醸 円熟原酒】
品の良い 豊かな甘旨 秋の酒




お久しぶりの會津龍が沢さん。福島会津・榮川酒造さんの別ブランドで、特約店限定酒です。これまで、「夏ノ生酒」「超辛口」「滓がらみ生原酒」「豊穣感謝祭」を飲みましたが、どれも美味しかった!
この宝玉を掴んだ龍の手のラベル、カッコいいですよね。中二心をくすぐられます。これは、爪が5本ある「五爪龍(ごづめりゅう)」。龍の爪の数には階級があって、5本というのは最高位。明や清の時代の中国では地位によって使える爪の本数に決まりがあって、五爪龍を使えるのは皇帝だけでした。そう考えると、五爪龍のマークを使うのはなかなか勇気がいりますね。
それでは、飲んでいきましょう。
香りはほのかに酸甘旨。なんだろこの酸。フルーティーなんだけどフルーツじゃない。時々出会う酸味くっきり芋焼酎のようなフルーティーさです。そして甘旨も、控えめなんだけど明らかに味が乗ってそう。
口に含むと甘ほの酸。いきなり甘味がはっきりぽわっ。一歩遅れて旨味もズン。
おお、めっちゃ味が乗ってる。シロップ甘味と、米&穀物の旨味が豊かにどわん。大きいけれど品が良い。
うまあああ。
アテはどれも合ったけど、特に良かったのがメニューに載ってない、海老の塩だれ炒めみたいな何か。このお店のアテはいつもおまかせなので、マスターの気分次第でよくこういうことがあります。そしてそれがいつも美味しい。今回も、たっぷりやさしい海鮮の旨味とお酒の甘旨味が融合してほわああああ。幸せ~。
ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」の、おしら様。白くて大きな体の大根の神様です。農耕などを司る神様なので豊穣な感じ。ちなみに、ほとんどセリフはありませんが、声優はチームNACSの安田顕さんです。おしら様、千尋が川の神様を助けたシーンで、他の神様と一緒に踊ってよろこんでるのがかわいいんですよね。
好き度:★★★★
#ジブリ映画の好きなシーン
— 安酉鵺 (@AtoriNuE) 2019年9月12日
千と千尋の神隠し、腐れ神が川の主様になって飛び去った後、事態を見ていた神様達が踊り出すシーンで、おしら様(盃かぶった大根みたいな神様)が扇持って踊ってる所。その後も何かと優しい pic.twitter.com/tqyYGzrMm2


【DATA】
蔵元:榮川酒造株式会社(福島県耶麻郡磐梯町)
造り:純米大吟醸 原酒
原料米:福島県産 夢の香(かおり)
精米歩合:50%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:-1.5 ・・・ 普通
酸度:1.45 ・・・ 普通
酵母:うつくしま煌酵母
製造年月:2023年8月
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