【神蔵 純米無濾過生原酒 ルリ】
鮮烈な くっきり酸味と 苦渋味
酒蔵見学&試飲をしてきた、松井酒造の神蔵さん。この瓶、美しいですよね。デザインの良いおしゃれな瓶はいろいろあるけど、瓶自体の美しさという点では間違いなく全てのお酒のなかでもトップクラスです。
せっかくの美しい瓶だから、写真は青系合わせで、染めカスミソウとヤグルマソウ(造花)を生けて撮影。こちらは、VTuber・おコメちゃんが主催している、満月の日にお酒と生け花を楽しむ「 #酒月華ぷろじぇくと 」に出品したものです。素人が見よう見まねでやってるだけですけど、生け花めっちゃ楽しい!
さて、それでは飲んでいきましょう。
蔵見学の次の日にさっそく開栓です。
まずは、キンキンに冷やして、雪冷え(5℃)よりさらに低いくらいで。
香りはぽわっとアルパイン。くっきりアルコールと華やかパインです。でもこのパイン、甘くない! かすかにラムネとハーブもふわり。
口に含むとピリシュワの、きめの細かい炭酸感。そしてくっきり乳酸レモン。にごりのような酸苦と、甘味の全くないフルーティーさ。ちょっと刺激のある酸味ですね。これは予想外の味わい!
でもこれはまだ序の口。お酒が口の中で空気に触れた瞬間、鮮烈な苦味が一気にぶわっ!!
苦い!!渋い!!
甘味も少しはあるけれど、それ以上に苦渋が強い! 後味も、苦味の余韻がずわわんと長く残ります。
瓶と味わいのイメージが全く違う。
なかなか辛辣なルリちゃんです。
少し温度が上がって涼冷え(15℃)くらいになると、甘味もふんわり出てきて、苦味も多少は穏やかになりました。それでもかなりの苦酸なんですけどね。正直、僕にはちょっとキツい。
いやいやまあ待て、あわてるな。こういう時は焦ってはいけません。落ち着いて栓をして、ちょっと置いておきましょう。この苦味は数日したら落ちつくような気がします。
というわけで、ここはあえて常温で放置して4日目。
お、やっぱり落ちついた。酸苦から入って渋味がじわわーーん。やっぱり苦味も渋味もくっきりあるけど、少しだけおとなしくなりました。そして刺すような酸の刺激もやわらかくなってる。
ここで、お酒に合わせて作ったアテは、「豚キムたっぷりチーズ焼き」。豚とキムチを炒めてチーズをぶっかけてオーブンするだけの簡単レシピ。包丁すら使ってないし、調味料は醤油を小さじ1だけ。これがジャンクで激ウマなんです。そしてどう見ても濃くて強いこの料理に、神蔵さんがしっかり対抗してる。うまっ!!
今回はやってないけど、この子、スパイス効かせた辛口カレーにも合いそうな気がします。
ジブリで例えると「ゲド戦記」の主人公・アレン。特に前半のアレンですね。主人公だしイケメンなのに、すっごい苦味と渋味。
好き度: 初日★★★ → 4日目★★★☆
ゲド戦記ーーー!!みなさまーー!!!割と酷評を頂くことの多いゲド戦記ですがーーー!!主人公のアレンはとてもとても性癖に刺さる顔するのでーー!!推しに絶望顔させるのが好きな人はーーー!!!ぜひ見てくださーーーい!!!アレンにもっと絶望顔させたい委員会からのお知らせでしたーーー!!! pic.twitter.com/qwJ7ftGWJq
— 真田火澄 (@hyakuzaku) 2020年6月18日
【DATA】
蔵元:松井酒造株式会社(京都府京都市)
造り:純米 無濾過生原酒 氷温熟成詰め
原料米:京都産 祝
精米歩合:65%
アルコール度数:13% ・・・ 低い
酵母:京の恋
製造年月:2023年8月
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