こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

わかむすめ > ジーナさん(紅の豚)[ジブリ酒]

【わかむすめ 瑠璃唐草(るりからくさ) 純米吟醸 無濾過生原酒】

パイン感 旨味もぐぐぐ 苦じわり

わかむすめ

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わかむすめ

最推し銘柄のひとつ、山口県山口市・新谷酒造のわかむすめさんです。お久しぶり!
わかむすめさんは7月にも飲んでるからそれほど間があいてるわけじゃないけど、なんか久しぶりの気がするんです。実は新谷酒造さんは夏の間、機械の入れ替えとかでちょっと酒造りをお休みされてました。で、新しく入ったお酒を搾る機械・ヤブタが、すんごいピンク。ごついけどかわいい!

旦那さんもかわいい!!

今回いただくのは、その新しいヤブタで絞った瑠璃唐草さんです。
瑠璃唐草というのは、ネモフィラという花の和名。青い花が一面に咲き誇る風景はほんと凄いです。見たことない方は、ぜひ「ネモフィラ」で画像検索してみてください。一面の青に圧倒されますよ。

そして、わかむすめさんのお酒と言えば、平安装束のかさねの色目。今回は「瑠璃」がその色目です。瑠璃色は、単色では宝石の瑠璃(ラピスラズリ)のような、紫みを帯びた濃い青。でも、かさねの色目の場合は表も裏も空色の組み合わせです。なんで???
ラベルのイメージは単色瑠璃色とかさねの瑠璃の両方がある感じですね。

瑠璃色
瑠璃


杜氏の新谷文子さんは「この娘は難産過ぎた」とおっしゃってましたが、どうでしょう?
さっそくいただきます。

栓には開栓注意のラベルが貼られていましたが、意外にすんなり無事開栓。

香りはふわっと梨パイン。それからくっきりアルコール。

口に含むと、パインの甘酸。旨味もぐぐっとふくらんで、旨苦後味じんわり長く。
去年飲んだ印象よりも甘味がおとなしくて、苦味がズンと重めです。アルコールの刺激もちょっと強いかな? でも美味しい!


アテに用意したのは、餃子と春巻き。なんとなく点心が合いそうな気がしたんですが、これが大当たり! 餃子と春巻きの肉系の旨味に、お酒の甘旨苦がぐいっと引き出されてふおおっ!! うんまっ!!

これはこれで充分美味しいんだけど、まだちょっとお酒の力を本領発揮してない感じもありますね。でも、時間をおくと育ちそうな予感。どうなるかな?

3日目、ちょっと苦味が落ち着いてきました。良いですねえ。


アテは、点心も良かったし、トマトの爽やか旨味にも合わせてみたい。というわけで作ったのは「水餃子でトマトパスタ風」。トマトジュースと水餃子の楽ちんレンチン料理です。これは大当たり。ベビーチーズも散らしてみたのも正解。鶏ガラスープがトマトと餃子をつないでくれて、爽やか旨ぶわん。それに反応してお酒の甘旨もじわん!
美味しかった〜。でもこのお酒、まだ育ちそう。

5日目になると、苦味はさらに落ち着いて、甘味は豊かになめらかじゅわん。アルコール感もまるくなっています。ここまでくるともう単品で飲んで幸せですね。この甘じゅわを、冷凍庫で雪冷え(5℃)よりもさらに冷たくして飲むのが好き。するりと入ってきて、口の中でお酒が温まるとともに甘旨含み香ががふわあああ。うんまあああ。
このお酒、買った方はぜひ経時変化も楽しんでください。

ジブリで例えると「紅の豚」のジーナさん。苦味もたっぷり知ってる大人の魅力的な女性です。でもその苦味は時間とともに癒えて、さらに甘い魅力が現れます。ひとりでもしっかり生きていける強さを身に着けつつ、周りを魅了する甘さもたっぷり。

好き度:★★★★☆

わかむすめ
わかむすめ

わかむすめ

【DATA】
蔵元:新谷酒造株式会社(山口県山口市)
原料米:国産米
精米歩合:60%
アルコール度数:15.5% ・・・ 普通
製造年月日:2023年9月

ルリルリ
余談ですが、こないだ飲んだ神蔵さんのルリと今回の瑠璃唐草でルリルリです。ここに新政さんの瑠璃(ラピスラズリ)が加わったら最強なんですが、まあなかなか買えませんね。終売しちゃいましたし。

 

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