こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

風の森 > 風間俊君(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

風の森(かぜのもり) ALPHA1 次章への扉】

シュワシュワで きれいな甘酸 菩提酛

風の森

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奈良市に来る用事があったので、ならまちの酒屋・なら泉勇斎さんに立ち寄りました。こちらは奈良のお酒に特化した酒屋さんで、奈良県内28の酒蔵で造られた120種類以上のお酒を置いているというお店。しかも、そのすべてが有料試飲できるんです。素晴らしい。奈良に来て奈良のお酒を買いたいという時は、こちらのお店が超おすすめです。

今回、まずいただいたのは風の森さん。アルファシリーズは『従来の風の森の定めた枠を超え、独創的な技術で新たなる日本酒の可能性を様々な角度から模索していく』というシリーズ。その1番目・アルファ1です。
実はアルファ1は、1月にも飲みました。でもその時はとあるイベントで、銘柄が隠されたまま味わって、後から銘柄を教えてもらったんです。その時にも美味しかったから、今回はちゃんと銘柄がわかった状態で味わいたかったんです。

では、いただきます。

香りはほんわりコク旨と、甘さ控えめフルーティー

口に含むとシュワシュワの、炭酸感と甘酸味。そこから甘酸ふくらんで、玄米コク旨ふわふわり。後味にきれいな余韻を残しつつ、酸旨含み香ほわほわん。

うんうん、やっぱり美味しいですね。ただ、前回よりもちょっと複雑な酸味とコクがある気がします。それでもやっぱり、菩提酛にしてはめっちゃきれい。

菩提酛とは、水酛とも呼ばれ、約600年前から奈良の菩提山正暦寺で行われていた酒母作りの方法です。だいたいは酸味とコクとクセがつよつよの変態酒になりやすい製法。でも、みむろ杉の木桶菩提酛みたいに例外的にきれいなお酒もあります。今回は例外側ですね。

ジブリで例えると「コクリコ坂から」の風間君。爽やかでカッコよくて行動力もあるイケメンです。自分が両親の本当の子じゃないと知ってる複雑さもある。

好き度:★★★★

風の森

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【DATA】
蔵元:油長酒造株式会社(奈良県御所市)
造り:純米 無濾過無加水生酒 菩提酛
原料米:奈良県都祁産 秋津穂
精米歩合:70%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
酵母:協会7号系
仕込水:金剛葛城山系新装置加水 超硬水 硬度250mg/L前後
製造年月:2023年8月

硬度250mg/Lって、恐ろしく硬いです。WHO(世界保健機関)では、120mg/L以上のものを硬水と定めていて、日本は基本的に軟水がほとんどで、全国平均は50.9mg/L。とあるお蔵さんでは、127mg/Lで日本トップクラスって言ってるくらいなのに、さらにその倍!!

ついでに有名どころのミネラルウォーターの硬度を調べてみると、
南アルプスの天然水:約30mg/L
クリスタルガイザー(アメリカ):38mg/L
ボルヴィック(フランス):60mg/L(終売)
エビアン(フランス):304mg/L
やっぱり日本で売ってるものは軟水が多いですね。イタリアのヴィトロガッティという水は1677mg/Lもあるらしいんですが、どんな味なんだろ?

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