【播州一献 七宝 純米 澱絡み生】
旨ぐぐぐ ドライな発泡 にごり酒
お久しぶりの播州一献さん、兵庫県
実は播州一献さん、お店で飲むのははじめて。前に飲んだ「SPRING SHINE」と「超辛」は、両方とも日本酒情報サイト・SAKEdatabankさんのキャンペーンに当たって当選したものだったんです。SAKEdatabankさん、キャンペーンをやめてからすっかり過疎化してしまいました。サービス運営って難しいですね。でも、当時はたくさんのお酒をいただき、ありがとうございました。
さて気を取り直して今回のお酒は、11月8日に出荷された今期の新酒第一弾。第一弾の新酒にだけ、ロゴ右下に「感謝」の文字が記されます。これには深い理由があるんです。
実は、2018年の11月8日、山陽盃酒造さんは火事により半焼してしまいました。幸いなことに人的にも醸造設備にも大きな被害はなかったとのことですが、新酒が出始める時期の火事ということで、とても大変だったとお察しします。
その火事と、その際の応援への感謝を忘れないようにするため、それ以来毎年の新酒発売は11月8日とし、感謝の文字を入れるようにしているのだそうです。
それを聞くと、感謝の文字の重みが違ってきますね。
それでは飲んでいきましょう。
色はきれいなうすにごり。中には澱がいっぱい浮いてます。
香りはほんのり甘酒にごり。米旨ラムネとアルコール。良いですねえ。
口当たり、ピリシュワ炭酸ほの米旨。炭酸刺激がさらにシュワ! 元気ですねえ。その奥から、米旨ぐぐっとふくらみます。でもそれを後味に残さず、スパッと切れる。
凄いのが含み香。米旨アルがふおおおお! 口いっぱいに広がって、鼻からツンと抜けていく。アルコール感があるのに、嫌な感じは全くない適度な感じ。気持ちいいいい。
甘味は控えめ、ドライな発泡にごり酒。美味しかったあああ!
アテは、幅広くなんでも合いそう。今回特に合ったのはガンス。広島名物の魚のすり身に衣つけて揚げたやつ。これが美味しくてお酒に合うんです。でもガンスだけじゃなく、ムール貝にも豆苗にもモヤシナムルにもフキの煮付けにも合いました。
ジブリじゃないけど例えると「カリオストロの城」の五ェ門。切れ味鋭い。そして旨味たっぷり。
好き度:★★★★☆
自戒を込めて書くのだが、ゲームにおけるストーリー要素というのは非常にかみ合わせが難しい。客はまずゲームが遊びたいのでストーリーは基本邪魔。内容は絞らざるを得ない。んで例えば「カリオストロの城」の五エ門のセリフは14個。これを成立させるためにいかに綿密な脚本演出が必要かわかるだろう。 pic.twitter.com/kyxsENmYf1
— ゾルゲ市蔵 (@zolge1) 2021年8月20日
【DATA】
蔵元:山陽盃酒造株式会社(兵庫県宍粟市)
造り:純米 澱絡み 生
原料米:兵庫北錦
精米歩合:65%(真吟精米)
アルコール度数:14% ・・・ 低め
製造年月:2023年11月
真吟精米とは、要するに扁平精米・原形精米のこと。お米の形を残したまま、雑味の元となる外側の部分だけを削る精米方法です。この方法を開発した(株)サタケさんの登録商標で、精米条件を満たせばサタケさんに申請するだけで使えます。サタケさんは日本で最初に動力精米機を開発したという、精米機のトップメーカー。さすがですね。
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