【楯野川 無我 プラチナボトル 純米大吟醸】
フルーティー 清楚で華やか カッコいい
今年あたまに飲んだ「無我 ブルー」が感動的に美味しかった楯野川さん。その後に飲んだ「主流」もめちゃくちゃ美味しかったし、楯野川さんはほんと外しませんね。
「無我」シリーズは、
・「無濾過」 採れたそのままの
・「無加水」 濃厚な旨味を持つ原酒で
・「無加熱」 フレッシュな生酒として
・「泡を立て無い」 自然な発泡感を残したまま
・「時間を置か無い」上槽当日に瓶詰め
・新鮮味あふれる美味しさを「無我夢中」に追求。
という、6つの無にこだわったシリーズです。
今回のお酒は、以前は「無我 ブラウンボトル」という名前で、2020年の僕の年間TOP10入りしています。それがブランドリニューアル第1弾として生まれ変わったのが、今回のプラチナボトル。そりゃもう期待が高まります。
さっそくいただきましょう。
まずは開栓。一応気を付けて冠頭を外して、栓をほんの少し回したら、ぽんっ♪と勝手に開きました。
吹き出すことはなさそうだけど、元気ですね。
香りはあんまり感じません。でもなぜか気持ち良い。かすかに感じるアルコール感もきれいですね。
口に含むと爽やかな、パインとライチのフルーティー。酸甘じゅわっとふくらみつつ、奥にほのピリフレッシュさ。そして適度な苦渋と、お米の旨味がじわじわり。
うんまあああ。
バランスが良い清楚美人さんだけど、華やかさもカッコよさもあります。
単体で飲んでも美味しいし、食事にも合わせやすそう。
合わせたアテは、チキン南蛮と、「生ハムとバジルのポテトサラダ」。ポテサラがめっちゃ合いました! ほんのりバジルのハーブ感とポテサラのなめらかな味わいによって、お酒の甘味がやさしく引き出されて旨味もじわわ。これは結婚(マリアージュ)。うっっっま!!!
無濾過生原酒ですし、経時変化も楽しみですね。
ちょっと間を空けて開栓から5日目。甘味が出てきて、じゅわっとジューシー白ぶどう! 糖分たっぷり甘フルーティーになりました。初日の清楚さもよいけど、馴染んでからも楽しいです。
ジブリで例えると「紅の豚」のサンドラさん。フィオのいとこです。フィオの姉のジリオラさんと並んで登場する、きれいな大人の美人さん。そこにいるだけで場が華やかになりそうで、でも表情はキリッとカッコいいです。
好き度:★★★★☆
【DATA】
蔵元:楯の川酒造株式会社(山形県酒田市)
造り:純米大吟醸 無濾過生原酒
原材料:美山錦
精米歩合:50%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:-2 ・・・ ちょい甘
酸度:1.4 ・・・ 普通
アミノ酸度:0.7 ・・・ 低い
酵母:協会601号酵母
製造年月:2023年11月
トップ写真は、VTuberおコメちゃんの主催している、満月の夜にお酒と生け花を楽しむ #酒月華ぷろじぇくと に投稿した作品です。今回のテーマは「お正月を写そ」というわけで、おめでたい感じに仕上げてみました。楯野川さんのボトルが、清楚なのに美しく主張しています。
この瓶、ほんと良いなあ。シリーズの中でいちばん好きかも。
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