【若波 純米酒 生酒】
甘夏が やさしく爽やか 心地よく
お久しぶりの若波さん。
名前の由来は、蔵の傍を流れる筑後川のように「若い波を起こせ」という意味なんだそうです。おおっ!なんかカッコいい!
若波さんの波は、海の波じゃなくて、川の波だったんですね。でも、川の波だからと言ってナメちゃいけません。筑後川は、利根川・吉野川とともに、日本三大暴れ川と呼ばれています。室町時代には一夜川と呼ばれていて、その意味は「洪水によって一夜にして荒地になってしまう」からだとか。先人の治水の努力によって、さすがに近年はそこまでの災害はなくなっているようですが、1953年(昭和28年)の洪水では流出全半壊が12801戸と大きな被害を出し、最近でも2020年に上中流部で氾濫が起きています。若波酒造さんはだいぶ河口に近いところにありますが、僕がイメージしている川の波よりもだいぶ荒々しいんでしょうね。
それでは、飲んでいきましょう。
上立ち香、ごくおだやかに夏みかん。爽やかで気持ちいいですね。
口に含むと甘夏の爽やか酸味とほの甘苦。そこから出てくる甘味がとにかく心地良い! そしてそのまま甘苦柑橘の含み香になって、ふわっと鼻をくすぐります。ほわああ、幸せ。
やさしく爽やか心地よい。めちゃくちゃ美味しいお酒です!
アテは「もちもち水餃子」。その名の通りもちもち肉厚の皮に包まれた、ニンニクの効いた餡。ニンニクのパンチが来たかと思ったら、意外に軽くふわっと引いていきます。うんま! 意外に軽いから、お酒にも合って、甘味がじわわん引き出されます。
ガンスとの組み合わせも美味しかった。ガンスというのは広島の名物。魚のすり身をカツにしたものです。お酒に合うのはもう当然。でも今回は、スイートチリマヨ七味ソースがかかってます。聞いてみたら、マンゴーピューレも入ってるそう。これがまためちゃくちゃ美味しくて、美味しいガンスがさらに化けました。さすがマスター。うんまああ。
この日は、2023年の外飲みの最後の日。やっぱりその最後は絶対に美味しいお酒で締めたいですよね。だから、最後はこの若波さんをおかわりしました。ガンスも、2023年いちばんの思い出・広島福岡山口を周った
美味しかった。ごちそうさまでした。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のウルスラ。森の中に夏の間住んでる絵描きさんです。さっぱり爽やかお姉さん。やさしいけれど甘すぎず、気持ちいい距離感でキキを助けます。
好き度:★★★★☆
描いて、描いて、描きまくる。#ウルスラ #魔女の宅急便 #ジブリ pic.twitter.com/OUiMlVwG22
— SOL (@Sol__wco) 2023年6月1日
【DATA】
蔵元:若波酒造合名会社(福岡県大川市)
造り:純米 生酒
精米歩合:65%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2023年11月
関連記事: