こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

ソガ・ペール・エ・フィス > ジーナさん(紅の豚)[ジブリ酒]

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期限から 半年経って 爆上がり

ソガ・ペール・エ・フィス

ソガ・ペール・エ・フィス

こないだDEUX(フランス語の2)を飲んだソガペさん。今回はフランス語の3・TROIS(トロワ)です。DEUXは旧協会2号酵母を使って醸されたお酒だったのに対して、TROISはその名の通り旧協会3号酵母。この酵母、現在は頒布してないから「旧」です。3号酵母は、広島の醉心さんから分離された酵母醉心さんは去年飲んだけど、3号酵母ははじめて!

こちらは、長野県上高井郡小布施町・小布施ワイナリーさんのお酒。お蔵さん(?)は、その名の通り、ワインを造るワイナリーです。ワイン造りができない冬の間だけ、趣味で造る日本酒。だから、生産量が少なくて、入手困難。そして、趣味なのにというか、趣味だからこそ、とんでもないこだわりを持って造られています。それが裏ラベルに細かい字でびっしり!

ソガ・ペール・エ・フィス
そして例によって、裏ラベルの一番下の部分を見てみると、
「品質保証期限2023年5月31日。6月1日以降は超マニアックな香り、味わいのSAKEになる可能性があります」だそう。
うんうん、いつもの小布施節。でもこないだのDEUXも半年過ぎてたけど美味しかったんですよね。TROISはどうかな?

上立ち香、アルつん米旨 ほの甘シロップ。
え? 予想と全然違う。ちょっと熟成かかってるかと思ってたのに、アルコールがくっきり立って丸くなってない。そして熟成っぽさは全くありません。ソガペさんによくあるワインっぽさもないのが不思議。ほんのり甘くてめちゃくちゃ美味しそう。

口に含むと甘アルぽわん。とろりん洋ナシフルーティーと、飴の甘味とほんのりパイン。そしてアルコール感がとても気持ち良い。上質な旨味もじわっと出てきます。奥に渋味もあるけれど、それすら優しく心地良い。
含み香は、桃とマンゴー アルコール。甘くやわらか果実感、鼻にツンっとエロティック。

これは凄い。
落ち着いているのに、甘くてとても色っぽい。
いままで飲んだソガペさんの中で、いちばん好きかも。ただ、保証期限後半年なので、再現できないのが難しいですね。


アテで美味しかったのは、海老サラダ。茹で海老をくるっと返して舟にして、上にポテサラ乗ってます。なにこの予想外サラダ。でもこの組み合わせがめちゃくちゃ美味しいんです。しかもこれ、メニューに載ってなくてマスターが即興で作ってくれたやつなんです。天才か!! お酒との相性も良さそう。
ただ、ソガペさんとの相性は普通くらい。というより、この甘味は単体で美味しい感じですね。

ジブリで例えると「紅の豚」のジーナさん。年をとっても老けるどころか、ますます色っぽい。甘くてどこかエロティック。

好き度:★★★★★

ソガ・ペール・エ・フィス

ソガ・ペール・エ・フィス

【DATA】
蔵元:小布施ワイナリー株式会社(長野県上高井郡小布施町)
造り:純米 生酛 生原酒
原料米:長野県産 美山錦 ・・・ 小布施さんは全量美山錦です
精米歩合:59%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
酵母:協会3号酵母
製造年月:2023年2月


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