こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

奥能登の白菊 > エボシ御前(もののけ姫)[ジブリ酒]

能登の白菊(おくのとのしらぎく) 本醸造 活性にごり酒

酸米旨 しっかり強い にごり酒

奥能登の白菊

奥能登の白菊

はじめましてのお酒、石川県輪島市白藤(はくとう)酒造店さんの奥能登の白菊です。
能登というところでわかる通り、白藤酒造さんも、1月1日の地震で被災されました。店舗兼住宅は全壊し、酒蔵の設備も壊れて酒造りができない状況になってしまったそう。お見舞い申し上げます。

でも、1/4には東京農業大学で蔵元の1年先輩だった鈴木酒造店社長・鈴木大介さんが、支援物資を持って駆けつけてくれたんだそう。熱い! だって、鈴木酒造店さんですよ!

鈴木酒造店と言えば、磐城壽を造るお蔵さん。東日本大震災津波でお蔵さんが流され、縁あって避難先の山形県で酒造りを再開、2020年についに福島県浪江に戻られたというお蔵さんです。被災の大変さは誰よりもご存じのはず。胸が熱くなります。

ちなみに白藤酒造店さんは江戸時代から続く老舗。九代目蔵元の白藤喜一さんと奥さんの暁子さんは東京農業大学の同級生だそうです。

被災後1月14日には、タンクに残っていた(もろみ)を、石川県羽咋市遊穂を醸す御祖(みおや)酒造に持ち込んで上槽・瓶詰めしたのだとか。
また、生き残った酒米は、長野県で十六代九郎右衛門燦水木を造る湯川酒造店さんに委託して醸造代行してもらい、奥能登の白菊の名前で4月上旬に発売予定です。
今回のお酒はそのお酒ではなく12月生産分ですが、応援の気持ちをこめてしっかり味わいたいと思います。

色は、まっ白きれいなにごり酒
香りはぽわんとお米の旨さ。しっかりにごりっぽくて気持ち良い。

口当たり、とろりんピリシュワ米粒感。大きさは米粒の1/10くらいなんだけど、固さの残る固形物がいっぱい浮いてます。乳酸酸味がくっきりで、お米の旨甘どわっと出ます。後味は、苦アルしっかり米旨甘。含み香も、米旨苦アルぽわんと抜ける。

甘味もちゃんとあるけれど、酸旨効いた辛口です。しっかりにごりで幸せ~。

ジブリで例えると「もののけ姫」のエボシ様。やさしさもありつつ、美しくて芯がしっかりある力強い女性です。

好き度:★★★★

奥能登の白菊

奥能登の白菊

【DATA】
蔵元:株式会社 白藤酒造店(石川県輪島市)
造り:本醸造 にごり酒 生酒
精米歩合:65%
アルコール度数:18% ・・・ 高い
製造年月:2023年12月

関連記事:

 

←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ