【百楽門 菩提酛仕込純米】
米旨酸 やさしく硬派な クラシック
菩提山正暦寺の清酒祭で、菩提酛飲み比べ。3杯目は、めっちゃお久しぶりの百楽門さん。奈良県御所市・葛城酒造さんのお酒です。葛城酒造さんは、明治20年(1887)創業。同じく奈良で、睡龍・初霞・生酛のどぶ を醸す久保本家酒造さんの分家として誕生しました。
前回飲んだのは4年半前ですね。「SEXY完熟酒」という生酒を半年低温熟成したというお酒でした。美味しかった!
今回のお酒も、もちろん菩提酛。ひとつ前の菊司さんに続いて、正暦寺の清酒祭でいただきました。7杯で2100円の飲み比べセットで、2番目に辛口なお酒です。日本酒度+13の大辛口。どんな感じでしょうか、さっそくいただきます。
香りはやさしい米旨乳酸。おっ! 良い感じ。
口当たり、お米の旨味と乳酸が、するりときれいに入ってきます。それがほわっと広がりって、かすかに甘さの気配を残して消える。大辛口なのに、まろやかで飲みやすいです。
後味は、やわらかさのある、ほの酸渋。食事に合いそうですね。
硬派なクラシックタイプで、食中酒として何にでも合わせられそうな良い子。
美味しかった! これは、燗にもしたいですね。燗映えしそう!
ジブリで例えると「紅の豚」のフェラーリン。ポルコの旧友です。第1次世界大戦に従軍したパイロットは、戦後にほとんどが解雇されてしまったんです。でもそんな中でフェラーリンは軍に残れたくらい優秀。そして、やさしくて渋いイケメンです。
好き度:★★★★
紅の豚で出てきたフェラーリンも実在の人物であるアルトゥーロ・フェラーリンで、東京ーローマ間飛行を行ったりしてて、日本ともゆかりのある人物を登場させるなど、知っていれば面白いところではあるよね。
— ラ公 (@PrinzvHannover) 2022年9月13日
王立空軍のパイロット章や軍服もかなりこだわって描いてることが伝わるんだよね。 pic.twitter.com/2A492xtQd2
【DATA】
蔵元:葛城酒造株式会社(奈良県御所市)
造り:純米 菩提酛
原料米:奈良県産 ヒノヒカリ・キヌヒカリ
精米歩合:70%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
日本酒度:+13 ・・・ 大辛口
製造年月:2024年12月
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